採用動画で給料や休みは出すべき?広告のクリック率で比較【2026年】
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ノックデザイン編集部
ノックデザイン編集部
Web制作・運用の現場で得た知見をもとに、ホームページ制作に役立つ情報を日々発信しています。制作のプロが最新情報やノウハウをわかりやすく丁寧にお届けします。

監修者
安田 亮介
SNSコンサルタント
1992年、大阪生まれ。2018年からブログやSNSでの情報発信をスタートし、2年間で総フォロワー5万人以上を獲得。その後、企業のSNS運用・集客支援、採用プロジェクトを経験し、株式会社ノックデザインに入社。
SNS事業責任者として、TikTokやYouTube、InstagramなどのSNSマーケティングを指揮。4年間で累計100アカウント以上の運用に携わり、これまでに制作した動画は10,000本以上。元ライターとしての経験を活かし、コピーライティングやコンテンツ企画を強みに、成果につながるSNS運用を追求しています。
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採用動画では、休み・残業・福利厚生などの働く条件は数字で出し、給料は他社より強みになるなら金額を正確に出すのがおすすめです。給料が強みでないなら、動画では無理に出さず、求人票や採用サイトで正確に示したうえで、別の強みを見せます。施工管理の派遣会社・株式会社暉技術の採用TikTok広告では、2026年5〜8月の累計で、福利厚生と制度を紹介した動画のクリック率が4.08%と、6種類の動画の中で最も高くなりました。
この記事はこんな人におすすめです
採用動画で給料を出したほうが、応募は増えるの?
給料が業界平均より高くない会社は、動画で何を見せればいいの?
動画で求人の条件を出すとき、法律で気をつけることはあるの?
この記事でわかること
採用広告で使った6種類の動画のクリック率とクリック単価
反応が高かった「福利厚生」と「よくある質問」の動画で見せた中身
給料を動画で出すかどうかを決める基準
職業安定法の「的確な表示」で気をつけること
採用動画で働く条件を出すべき理由|応募前の不安の多くは「条件」
求職者は、応募する前に働く条件を確かめたいと考えています。残業はどれくらいあるのか、休みは取れるのか、未経験でも大丈夫か。こうした不安が残ったままだと、動画で会社に興味を持っても、応募までは進みにくくなります。
暉技術の「よくある質問」の動画は、求職者が気にしそうな質問に社長が答える構成です。台本に入れた質問は次の8つです。
残業や休みはどうなっていますか?
未経験でも大丈夫ですか?
転勤はありますか?
どんな人が働いていますか?
研修制度はどんな内容ですか?
地方から応募しても大丈夫ですか?
家庭の事情に配慮してもらえますか?
急な出費があったときは?
最初の質問は「残業や休み」です。8つのうち半分以上が、残業・休み・転勤・住まい・家庭・お金といった「条件」の話になっています。
暉技術の採用広告6種類を比較|福利厚生4.08%・社員インタビュー2.76%
暉技術は、大阪市北区に本社を置く施工管理技術者の派遣会社です。2026年5月7日〜8月25日に、TikTokの採用広告を8回配信しました。配信地域は大阪市・京都市・神戸市・東京都・神奈川県、年齢は18〜34歳です。広告費は合計40万円で、再生は101.6万回、採用サイトなどへのクリックは32,378件(クリック率3.19%、クリック単価12.4円)でした。

画像:暉技術の採用TikTok(人気順の表示、2026年10月22日時点)
使った6種類の動画の成績は次のとおりです。
動画 | 配信回数 | 広告費 | クリック率 | クリック単価 |
|---|---|---|---|---|
福利厚生・制度紹介 | 2回 | 2.5万円 | 4.08% | 12.1円 |
よくある質問 | 6回 | 7万円 | 3.82% | 10.2円 |
代表挨拶 | 3回 | 3.5万円 | 3.34% | 14.3円 |
会社紹介 | 4回 | 7万円 | 3.24% | 14.0円 |
仕事内容紹介 | 5回 | 9万円 | 3.01% | 13.1円 |
社員インタビュー | 6回 | 11万円 | 2.76% | 12.1円 |
ここでのクリック率は、再生された回数のうち、リンクやプロフィールが押された割合です。条件を見せた「福利厚生・制度紹介」と「よくある質問」が上位2つに入りました。上位4つは、どれも社長が出演して話す動画です(台本上の出演者)。

図:働く条件を見せた「福利厚生・制度紹介」と「よくある質問」が上位2つ
ただし、福利厚生の動画の5〜8月の配信は2回(5月の第1回2.68%と8月の第8回5.12%)だけで、クリックの約7割は、全体の反応が高かった8月の回のものです。同じ回どうしで比べると、5月の第1回では4本中1位でしたが、8月の第8回では3本中3位でした(会社紹介8.83%、代表挨拶5.67%)。この順位は「5〜8月の累計ではこうだった」という目安として見てください。暉技術の事例の全体像は、TikTok採用広告の実例|応募3.8倍・広告費40万円の検証で紹介しています。
クリック率は時期で大きく変わる|9月は9〜10%台、10月は20%超も
同じ動画でも、配信する時期によってクリック率は大きく変わります。暉技術では、9月に「よくある質問」「仕事内容紹介」「福利厚生・制度紹介」の3本を配信したところ、クリック率は10.32%、10.02%、9.35%と、3本そろって5〜8月を大きく上回りました。10月6日〜13日の配信では、5〜8月の累計で最下位だった社員インタビューが23.71%、代表挨拶が22.74%と、さらに大きく伸びています。

図:9月・10月の配信では、どの動画もクリック率が大きく上がった
配信した動画がそろって伸びているので、動画の中身より、時期や配信の条件の影響が大きいと考えられます(10月に大きく伸びた理由は、2026年10月時点で確認を続けています)。5〜8月の順位も、時期によって入れ替わります。動画の中身を比べるときは、同じ時期に、同じ条件で配信した動画どうしで比べるのが原則です。1回の配信だけで「この動画が勝ち」と決めず、何回かに分けて確かめましょう。
福利厚生・制度紹介で見せたこと|残業平均15時間程度・単身寮・資格取得支援
福利厚生の動画の台本では、社長が次の制度を順に紹介しています。
残業は平均15時間程度で、土日祝は休み
施工管理技士などの国家資格は、会社が受験費用を負担する資格取得支援制度
家具・家電がそろった単身寮
退職金制度と定期的な面談
取りやすい看護休暇・介護休暇
月末の急な出費に使える給料前借り制度
大阪商工会議所の福利厚生サービス(全国のリゾートホテルに安く泊まれる)
「制度があります」と言うだけでなく、「旅行好きの社員からは『実際に使って便利!』と好評です」のように、使った人の声を添えているのがポイントです。
よくある質問の動画|クリック単価は6種類で最安の10.2円
よくある質問の動画のクリック率は、5〜8月の6回の配信の合計で3.82%でした。クリック単価10.2円は、6種類の中で最も安い数字です。6月16日〜23日の配信では7.01%、7月6日〜13日の配信では7.79%まで上がっています。
応募前の不安に先回りして答える動画は、「自分にもできそうか」を判断したい人に届きやすいと考えています。
代表挨拶は3.34%|「派手な会社ではありません」から始まる正直な話
代表挨拶の動画の台本は、「正直に言うと、うちは派手な会社ではありません。」という一言から始まります。会社を大きく見せるより、どんな考え方で経営しているかを率直に話す内容です。
5〜8月の累計では、条件を話した2本に次ぐ3位でした。10月の配信では22.74%まで伸びています。条件と並んで、「誰と働くか」も求職者が知りたい情報です。
給料は動画で出すべきか|「強みかどうか」で決める
給料は、他社と比べて強みになるなら金額を出し、強みでないなら動画では無理に出さず、求人票で正確に示すのがおすすめです。実は、暉技術の6本の動画の台本には、給料の金額は一度も出てきません。休みも「土日祝」という曜日だけで、年間休日数は入れていません。それでも、残業や制度を並べた動画は、5〜8月の累計で上位でした。
ノックデザインでは、給料を出すかどうかを「他社と比べて強みになるか」で決めることをおすすめしています。
給料が他社より強みになる:「月収◯万円以上」のように、金額をはっきり出します。求職者が最も比べやすい条件なので、強みならいちばん前に出す価値があります。
給料が強みではない:動画で無理に金額を出さず、求人票や採用サイトで正確に示します。動画では、休み・残業・制度・人など、別の強みを具体的に見せます。

図:給料を動画で出すかは「他社と比べて強みになるか」で決める
給料を出すときは、見せ方にも注意が必要です。入社1年目の月収なのか、資格手当や残業代を含んだ例なのか、条件をはっきり添えましょう。一部の人だけの高い給与を、全員の給与のように見せるのは避けてください。
金額を出す場合は、たとえば次のような見せ方があります。
月給の幅を出す:「月給◯万〜◯万円(経験・資格により決定)」
入社後の例を出す:「入社1年目の月収例◯万円(残業◯時間分を含む)」
手当を分けて出す:「資格手当 月◯万円(対象の資格名)」
どの見せ方でも、求人票に書いてある金額と一致させるのが前提です。動画の文字だけで条件を言い切らず、詳しい条件は求人票で確認できるように案内しましょう。
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休み・残業の伝え方|数字と「使った人」の話をセットに
休みや残業を伝えるときは、数字と、実際に制度を使った人の話をセットにするのが効果的です。
暉技術の福利厚生の動画の台本では、「残業は平均15時間程度」「土日祝もしっかり休めます」という数字や曜日に加えて、ホテルの割引制度について、旅行好きの社員の「実際に使って便利!」という声を社長が紹介しています。数字だけだと「本当かな」と思われがちですが、使った人の声があると、自分が働く姿を想像しやすくなります。
伝え方の例をまとめると、次のようになります。
伝えたい条件 | 数字の出し方 | 添える話 |
|---|---|---|
残業 | 平均時間(何の平均かも書く) | 定時で帰った日の過ごし方 |
休み | 曜日、年間休日数、長期休暇の時期 | 連休に何をしたか |
住まい | 寮の有無、家具・家電の有無 | 地方から入社した人の話 |
家庭との両立 | 休暇制度の日数 | 実際に休暇を取った場面 |
数字を出すときは、「何の数字か」もはっきり書きましょう。たとえば残業時間なら、月あたりか、全社の平均か、部署ごとかで意味が変わります。
動画のあとに見るページも条件をそろえる|リンク先はエントリーフォームへ
動画で興味を持った人が次に見るのは、リンク先のページです。暉技術では、2026年7月の配信から、広告のリンク先を採用サイトのトップページからエントリーフォームに変えました。応募までの手間を1つでも減らすためです。
また、TikTok広告のクリック数には、リンクを押した数とプロフィールを開いた数の両方が含まれるため、採用サイトに届いた数はこれより少なくなります。クリック率だけで満足せず、リンク先でも動画と同じ条件がすぐ目に入るようにしておくことが大切です。
採用動画で条件を出すときの注意点|職業安定法の「的確な表示」
2022年10月に施行された改正職業安定法で、求人企業には「求人等に関する情報の的確な表示」が義務づけられました(厚生労働省「令和4年職業安定法の改正について」)。ポイントは次の2つです。
虚偽の表示や、誤解を生じさせる表示をしてはいけない:実際より高い賃金を載せる、固定残業代の時間数を示さずに基本給に含めて見せる、社内でも特に高い給与を全員の給与のように例示する、などが該当します
情報を正確かつ最新の内容に保つ:募集を終えたり条件を変えたりしたら、速やかに情報を直します
法律の対象として、ウェブサイトやアプリによる情報提供も挙げられています。自社サイトやSNSで発信する採用動画も、対象になり得ると考えて作るのが安全です。詳しくは厚生労働省のリーフレット「労働者の募集ルールが変わります」を確認し、判断に迷うときは社会保険労務士などの専門家に相談してください。
動画は一度公開すると長く見られます。給料や休みの数字を入れた動画は、条件が変わったら作り直すか公開を止める、という運用まで決めておきましょう。
条件のほかに出すべき情報|仕事の一日・一緒に働く人・代表の考え
条件だけで応募を決める人は多くありません。暉技術の6種類の動画も、条件のほかに次の情報を分担して見せています。
仕事内容紹介:朝礼から日報まで、現場の1日の流れ
社員インタビュー:前の仕事や、転職のきっかけ(台本の質問)
代表挨拶・会社紹介:会社の考え方と、社員との面談の仕組み
1本にすべてを詰め込むより、テーマごとに分けたほうが、広告で反応を比べられます。暉技術では、2025年に撮影した8本のうち6本を、2026年の広告で入れ替えながら使いました。
代表が出演する動画の作り方は、採用TikTokに社長が出るべき理由|応募ゼロから3名採用した事例をもとに解説で紹介しています。
求人票だけに頼らず、採用動画で会社を見せておいた方がいい理由
働く条件は、求人票に正確に書くことが前提です。そのうえで、採用動画でも条件や職場の様子を見せておくことをおすすめします。若い世代はふだんから動画で情報にふれていますし、採用サイトなど会社が自分で出した情報は、AIが会社について答えるときのもとにもなるからです。
若い世代は動画で情報を集める|TikTokの利用率は10代67.9%・20代61.5%
TikTokの利用率は、10代で67.9%、20代で61.5%です(総務省の調査、2026年6月公表)。暉技術も18〜34歳に向けてTikTokの採用広告を配信し、5〜8月の配信で再生は101.6万回になりました。求人票の文字だけでは伝わりにくい社長の人柄や職場の雰囲気も、動画なら応募する前に確かめてもらえます。
AIに正しく答えてもらう準備になる|条件は自社で正確に出す
「土日休みの施工管理の会社は?」のように、求職者がAIに聞くことも、これからは珍しくなくなると考えています。AIは、ネット上に出ている情報をもとに答えます。会社が自分で条件や考え方を出していなければ、AIはほかの情報だけで答えることになります。採用サイトには、職業安定法で求められているとおり正確で新しい条件を書き、採用動画で話した考え方も文章にして載せておく。それが、求職者のためだけでなく、AIに会社を正しく紹介してもらうための準備にもなります。
広告の数字は、配信の時期によって大きく上下します。1回の結果だけで判断せず、条件を正確に伝える動画を出し続けることが、若い世代とAIの両方に会社を知ってもらうことにつながると考えています。
【結論】採用動画づくりはどこに頼むべきか
出せる条件や制度がそろっていて、撮影・編集を社内でできる:まずは「よくある質問」と「福利厚生・制度紹介」の2本から作ってみましょう。
何を見せれば応募につながるか分からない、条件の伝え方に不安がある:求人の企画に強い採用支援会社や、採用動画の制作会社への相談が向いています。
動画の企画・撮影から、TikTok広告での検証まで任せたい:株式会社ノックデザインの「ニチヨウビ」が向いています。暉技術のように、動画の種類ごとに反応を比べ、条件の見せ方まで一緒に設計します。TikTok運用代行は月28万円〜(税別、契約は原則6ヶ月から。初期費用・撮影費などは別途)で、広告の企画・運用はオプションです。
採用動画に関するよくある質問
給料が業界平均より低い会社も、動画で金額を出すべきですか?
無理に出す必要はありません。給料が強みでないなら、動画では休み・残業・制度・人など、ほかの強みを具体的に見せたほうが応募につながりやすくなります。ただし、給料を隠してよいわけではありません。求人票や採用サイトには正確な金額を載せ、動画からそこへ案内しましょう。動画と求人票で印象が大きく違うと、面接や入社後のミスマッチの原因になります。
採用動画は何本作ればいいですか?
広告で反応を比べるなら、テーマ違いで5〜6本あると十分です。暉技術では2025年に8本を作り、2026年は会社紹介・仕事内容・代表挨拶・社員インタビュー・福利厚生・よくある質問の6本を広告で使い分けました。最初から本数をそろえられない場合は、5〜8月の累計で反応が高かった「よくある質問」と「福利厚生・制度紹介」のように、応募前の不安に答える動画から始めるのがおすすめです。
求人票と動画で、条件の内容が違ってもいいですか?
違わないようにしましょう。改正職業安定法では、求人の情報を正確かつ最新に保つことが求められており、採用動画も対象になり得ます。動画の撮影後に給料や休日が変わった場合は、動画を作り直すか、公開を止めましょう。条件の数字を動画に入れるときは、「2026年◯月時点」のように時点を添えておくと、古い情報が残ったときの誤解を防げます。厚生労働省のリーフレットでも、いつの時点の求人情報かを明らかにすることが求められています。求人票を直したら、同じ日に動画の説明文や固定コメントも見直すと、ずれが残りにくくなります。
まとめ
採用動画では、休み・残業・福利厚生などの働く条件を数字で出すのがおすすめです。暉技術の採用広告(2026年5〜8月の累計)では、福利厚生・制度紹介の動画がクリック率4.08%、よくある質問の動画が3.82%で上位でした。ただし、順位は配信の時期によって入れ替わります。
給料は、強みなら金額をはっきり出し、強みでないなら求人票で正確に示したうえで、動画では別の強みを見せます。
条件を出すときは、改正職業安定法の「的確な表示」を守り、求人票と動画の内容をそろえて、最新の状態に保ちましょう。
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