TikTok運用代行の全業務を公開|商談から毎月の運用まで、実際にやっていること
TikTok
2026年7月21日


担当メンバー
ノックデザイン編集部
ノックデザイン編集部
Web制作・運用の現場で得た知見をもとに、ホームページ制作に役立つ情報を日々発信しています。制作のプロが最新情報やノウハウをわかりやすく丁寧にお届けします。

監修者
安田 亮介
SNSコンサルタント
1992年、大阪生まれ。2018年からブログやSNSでの情報発信をスタートし、2年間で総フォロワー5万人以上を獲得。その後、企業のSNS運用・集客支援、採用プロジェクトを経験し、株式会社ノックデザインに入社。
SNS事業責任者として、TikTokやYouTube、InstagramなどのSNSマーケティングを指揮。4年間で累計100アカウント以上の運用に携わり、これまでに制作した動画は10,000本以上。元ライターとしての経験を活かし、コピーライティングやコンテンツ企画を強みに、成果につながるSNS運用を追求しています。
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「TikTok運用代行って、月額費用の中で実際に何をやってくれるの?」 「頼んでみたいけど、中身が見えないから比較のしようがない」
運用代行というサービスは、正直に言って中身がブラックボックスになりがちです。「企画・撮影・編集・投稿・分析までワンストップ対応」と書かれていても、具体的に誰が・いつ・何をしているのかまで公開している会社はほとんどありません。だから発注する側は、「何にお金を払うのか」がよく分からないまま、料金と実績だけで判断せざるを得なくなっています。
そこで本記事では、ニチヨウビ(株式会社ノックデザイン)が1つのクライアントに対して実際に行っている業務を、商談の段階から毎月の運用まで、隠さず全部公開します。100社以上・10,000本以上の動画制作の現場で回している実務そのものです。
サービスの仕組みや契約の流れを知りたい方は「TikTok運用代行の流れ」の記事をご覧ください。本記事はその一歩先、「中の人」が毎日何をしているかの話です。SNS事業責任者の安田亮介が解説します。
この記事で分かること
契約前(商談・ヒアリング・診断)の段階でやっていること
成果の大半を決める「初期設計」の中身
毎月の運用サイクルの全業務(企画会議→台本→撮影→編集→投稿→分析)
費用の内訳からは見えない「水面下の業務」
発注前に確認すべきポイントと、クライアント側にお願いしていること
ニチヨウビ(株式会社ノックデザイン)は、TikTok・YouTube・InstagramなどのSNS運用代行を「月額28万円〜」で提供しています。100社以上の支援実績をもとに、戦略設計から撮影・編集・分析まで一貫してサポートします。まずはお気軽にお問い合わせください。
- 契約前:商談・ヒアリング・診断でやっていること
- 立ち上げ期:成果の8割を決める「初期設計」
- 毎月の運用:1ヶ月サイクルの全業務
- 企画会議・台本制作:ネタは「3つの情報源」から決めている
- 撮影:月1回のまとめ撮りで、現場の負担を最小にする
- 編集:数字に効くのは「冒頭2秒・テロップ・テンポ」
- 投稿・コメント対応:投稿して終わりではない
- 月次レポート・改善会議:数値を「翌月の打ち手」に変える
- 見えない業務:契約書には書かれていない水面下の仕事
- よくある質問
- Q. どこまでが月額費用に含まれますか?
- Q. 自社(クライアント側)でやる作業はありますか?
- Q. 内製と代行、どちらがいいですか?
- まとめ:運用代行の価値は「投稿すること」ではなく「設計して改善し続けること」
契約前:商談・ヒアリング・診断でやっていること
意外に思われるかもしれませんが、運用代行の仕事は契約前から始まっています。ニチヨウビが商談の段階で行っているのは次の業務です。
ヒアリング
事業内容、TikTokで達成したい目的(採用・集客・EC売上など)、ターゲット、社内で撮影に協力できる人、過去のSNSの取り組みと結果
競合・市場リサーチ
同業種で伸びているアカウントの傾向、ターゲット層がTikTokで何を見ているか
アカウント診断
既に運用中の場合は、数値を見てどこに課題があるかを診断
戦略仮説の構築
「誰を演者に、どんなコンセプトで、どんな企画をやれば目的を達成できるか」の初期仮説
実際の流れとしては、お問い合わせ後に日程調整をして、初回ヒアリングに30分〜1時間いただきます。ここで目的・課題・会社の現状をお聞きした上で、後日改めてご提案の場を設け、コンセプト・投稿本数・費用まで含めた具体的な提案書をお渡しします。その場で決めていただく必要はなく、社内でじっくりご検討いただく前提です。
ポイントは、この段階で「戦略の方向性」まで提案していることです。例えば本ブログでも紹介している電気工事会社のオカモト電化様には、契約前の段階から「フォロワー数や再生数は追わず、少ない数値でもターゲットに確実に当てて採用につなげる」という方針をご提案していました。
商談は「売り込みの場」ではなく「設計の始まり」です。逆に言えば、発注を検討している方は、商談の段階で戦略の話が出てくるかどうかを、会社選びの判断材料にしてみてください。
立ち上げ期:成果の8割を決める「初期設計」
契約後、投稿を始める前に行うのが初期設計です。私たちは、TikTokの成果の8割はここで決まると考えています。
まず最初に行うのがキックオフミーティングです。ここでは目的の再確認と、KGI・KPI(SNSで目指すゴールとその指標)の設定、ターゲットの深掘りを改めて行います。同時に、チームの顔合わせの場でもあります。ニチヨウビの運用体制は、プロジェクトマネージャー・ディレクター・クリエイターの3〜4人チームで1つのアカウントを担当する形です。誰が何を担当するかが見える状態でスタートします。
キックオフの後、企画ミーティングで初期設計と企画案をご提案し、方針を握り合わせます。具体的に設計するのは次の項目です。
コンセプト設計
誰に・何を・なぜ発信するのか。企業アカウントではなく「個人が主役」に見えるコンセプトへの落とし込み
演者の選定
社長・社員・キャスティングの3パターンから、目的と継続性を踏まえて選定。撮影テストを行うこともあります
企画の方向性設計
立ち上げ期に検証する企画の型を複数用意
プロフィールの受け皿設計
プロフィール文・リンク・固定動画。動画を見て興味を持った人を取りこぼさない導線
投稿体制の設計
立ち上げ期は検証データを早く集めるため、1日おきの投稿ペースで設計します
なお、初回撮影のタイミングでは、アカウントの新規作成やお客様との共同ログインの設定も一緒に行います。
以下は初期設計シートの一部ですが、詳細な戦略を弊社とお客様で共有し、目標やコンテンツにブレがないように運用します。

そして、当然のことながら、知ってもらってから応募や購入に繋げるまでの動線も弊社でしっかりと定義し、戦略に組み込みます。ここがしっかりできていないといくら動画が再生されても成果につながらないということになりかねないため、初期設計でのコンセプト決めと動線設計は非常に重要です。

正直にお伝えすると、この設計フェーズがあるため、契約からキックオフを経て最初の投稿が始まるまでは、約1ヶ月半、長い場合は2ヶ月かかります。「早く投稿してほしいのに」と感じるかもしれません。しかし、なぜ初期設計をここまで重視するのか。それは、後から一番変えにくいのがここだからです。企画や編集は毎月改善できますが、コンセプトと演者を途中で変えるのは大きな判断になります。実際、ニチヨウビの社内基準では、コンセプト変更を提案できる現実的な最終タイミングは運用3ヶ月目と決めています。それだけしっかり戦略を立てて準備した方が、成功する確率は確実に上がる。だからこそ、この期間をいただいています。この判断基準は「TikTokが伸びない時の立て直し方|運用代行が実際に使う「リカバリー設計」を公開」で詳しく公開しています。
毎月の運用:1ヶ月サイクルの全業務
ここからが本記事のメインです。運用が始まった後、ニチヨウビが1ヶ月の中で回している業務を時系列で公開します。基本のリズムは月8本投稿・月1回のまとめ撮影・月1回の定例会議です。
企画会議・台本制作:ネタは「3つの情報源」から決めている
月次の企画会議では、次の3方向から企画を出しています。
数値
前月までの投稿でどの企画・どの型が伸びたか
トレンド
TikTok内で今伸びている音源・フォーマット・切り口
現場の声
クライアントの店頭・現場で実際に起きていること、お客様との会話
特に重視しているのが3つ目の現場の声です。ネットに存在しない一次情報こそが、他のアカウントに真似できない企画になるからです。定例会議やチャットでクライアントから現場の話を聞き出すのも、私たちの重要な業務の一つです。
企画が決まったら台本に落とします。ニチヨウビの台本は、セリフを一言一句書き込むのではなく、流れと大枠のポイントだけを設計し、細部は演者が自分の言葉で肉付けできる形にしています。読まされている感が出た瞬間に視聴者は離脱するからです。
完成した台本は、撮影日の約1週間前を目安にスプレッドシートやドキュメントで共有し、事前に内容をご確認いただきます。ここでよくいただく質問が「台本は覚える必要がありますか?」ですが、覚える必要は全くありません。撮影は台本を見ながら話せる体制で行うため、確認していただきたいのは暗記ではなく「内容に間違いがないか」だけです。なお、リサーチや構成の叩き台にはAIも活用しています。どの工程でAIを使い、どこは人間がやるのかは「AIで書いたTikTok台本はバズるのか?|10,000本制作した会社の結論」で公開しています。
撮影:月1回のまとめ撮りで、現場の負担を最小にする
撮影は月1回、クライアントの店舗・現場にお伺いして、1回の撮影で1ヶ月分(8本前後)をまとめて撮ります。所要時間は8本で約4時間、長い場合で6時間程度です(初回は機材や進行に慣れていただく時間も含め、長めに見ておいてください)。毎週撮影に時間を取られるとクライアントの本業に支障が出るため、まとめ撮りが基本です。
お客様側にご準備いただくのは、演者さんのスケジュール、撮影場所(基本はオフィスや現場)の確保、企画によって必要なアイテムの3点です。現場で私たちが意識しているのは次の点です。
台本の順番ではなく、場所・衣装の段取りで撮る
移動と準備のロスを減らし、撮影時間を最短にする
演者のコンディションを最優先する
表情が硬い時は雑談から入り直す。前述の通り、演者の自然さが数字に直結します
本編以外の「画」も押さえる
インサート用の作業風景や商品カットを合わせて撮っておき、編集の幅を確保する
編集:数字に効くのは「冒頭2秒・テロップ・テンポ」
編集で最も時間をかけているのは、冒頭2秒です。最初の2秒で止まってもらえなければ、その後がどれだけ良くても見られないのがショート動画の現実だからです。加えて、テロップの視認性、無言・間延びをカットしたテンポ、インサートの挿入位置を調整します。
納品のスケジュールは、撮影から1週間〜10日ほどで8本すべてをお渡しするペースです。完成した動画から3〜4本ずつ順次共有し、ご確認いただいて修正があればすぐ対応します。
編集は「かっこいい動画を作る」作業ではなく、「視聴維持率のグラフを設計する」作業です。感覚ではなく、過去の数値で効いた編集パターンをもとに仕上げています。

弊社では10,000本以上制作してきた経験から、編集の際に重要な要素をマニュアル化しており、クオリティの高い編集が提供できるよう体制を整えています。
編集に限らず、撮影や分析、冒頭2秒の設計まで全て言語化しており、より良い動画を作るためのノウハウを社内で蓄積しています。
投稿・コメント対応:投稿して終わりではない
投稿業務には、投稿時間の設計、キャプション・ハッシュタグのキーワード設計(TikTok内検索対策)、そして投稿後のコメント確認・返信方針の運用が含まれます。コメント欄は視聴者との接点であると同時に、企画のヒントの宝庫です。「ここが気になる」というコメントは、そのまま次の動画のネタになります。
月次レポート・改善会議:数値を「翌月の打ち手」に変える
月末には月次レポートを作成し、定例会議で共有します。ニチヨウビのレポートは再生数の羅列ではなく、ファネル(再生→プロフィールアクセス→リンクタップ→CV)の段階別数値・ボトルネックの特定・翌月の打ち手の3点セットです。伸びた動画・伸びなかった動画とその要因まで言語化してお渡しします。レポートの中身と実例の数値は「SNSの効果測定はフォロワー数より「ファネル」で見る」で公開しています。
そして投稿8本の判定です。各動画の再生数を4段階の基準値で判定し、どの段階なら何を変えて、何をまだ触らないかを決めて翌月に反映します。この判定サイクルがあるからこそ、感覚ではなく設計で運用を改善し続けられます。
分析が終わったら、その結果を持って翌月の企画ミーティングに戻ります。つまり「企画→台本→撮影→編集→投稿→分析→企画」というループを毎月回し続けるのが、運用代行の実態です。
ちなみに、YouTube動画でも運用代行の流れは細かくご紹介しています。こちらも合わせてご覧いただくことで、より理解が深まるかと思いますので、ぜひご視聴ください。
見えない業務:契約書には書かれていない水面下の仕事
最後に、費用の内訳には現れにくいけれど、実は毎日行っている業務も正直に公開します。
日々のトレンドリサーチ
TikTokは流行の入れ替わりが速く、担当者は毎日TikTokに張り付いて音源・フォーマットの変化を追っています
他社・他業種の事例研究
100社以上の運用で得た「この業種でこの型が効いた」という知見の蓄積と横展開
炎上リスク・表現チェック
誤解を招く表現、景品表示法などに触れかねない表現、批判を呼びやすい題材のチェック
アルゴリズム変化のキャッチアップ
仕様変更や新機能への対応
これらは1社のためだけの作業ではないため請求書には載りません。しかし、内製との一番の差はここに出ます。社内の担当者が1人で追いかけるには、この領域は広すぎるのです。
【無料相談】TikTok運用代行をご検討中の方へ
ニチヨウビ(株式会社ノックデザイン)では、本記事で公開した業務をすべて含むTikTok運用代行を「月額28万円〜」で提供しています。「まず自社の場合どんな戦略になるか聞きたい」という段階のご相談も歓迎です。お気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Q. どこまでが月額費用に含まれますか?
A. ニチヨウビの場合、本記事で公開した業務(戦略設計・企画・台本・撮影・編集・投稿・コメント対応・月次レポート・定例会議)が基本の範囲です。一方で、広告運用やLP制作など、会社によって基本料金の範囲は大きく異なります。発注前には「この記事に書いてあるような業務のうち、どこまでが含まれますか」と具体的に確認するのがおすすめです。費用相場の全体像は「TikTok運用の費用・料金相場を徹底解説」にまとめています。
Q. 自社(クライアント側)でやる作業はありますか?
A. あります。正直にお伝えすると、完全な丸投げより、協働した方が確実に伸びます。お願いしているのは主に3つで、①撮影への協力(演者の出演・月1回の撮影時間の確保)、②現場の情報提供(お客様の声・現場で起きていること)、③台本と完成動画の確認です。工数の目安としては、月1〜2回のミーティング(各30分〜1時間)と撮影時間、各種確認を合わせて、担当者様には月10〜15時間ほどTikTokプロジェクトの時間をいただくイメージです。特に②の一次情報は、私たちがどれだけリサーチしても現場の方にしか出せないもので、アカウントの独自性の源泉になります。
Q. 内製と代行、どちらがいいですか?
A. 判断基準は「継続できる体制があるか」です。企画・撮影・編集・分析を毎月回すには相応の工数と、伸ばすための知見の蓄積が必要で、担当者1人の兼務で内製すると、多くの場合3ヶ月ほどで更新が止まります。社内に専任を置ける、または撮影編集の経験者がいるなら内製、そうでなければ代行や部分的な外注が現実的です。中間として、初期設計と分析だけ外部に頼み、制作は内製する形もあります。
まとめ:運用代行の価値は「投稿すること」ではなく「設計して改善し続けること」
最後に、本記事の要点を整理します。
運用代行の仕事は契約前から始まっている。商談で戦略の話が出るかは会社選びの判断材料になる
成果の8割は投稿前の初期設計(コンセプト・演者・受け皿)で決まる。契約から投稿開始までは約1ヶ月半〜2ヶ月、それだけ準備に時間をかける
運用体制はPM・ディレクター・クリエイターの3〜4人チーム
毎月のサイクルは「企画会議→台本→まとめ撮影→編集→投稿→レポート→判定」のループ。月8本・月1撮影(4〜6時間)・月1定例が基本リズム
台本は大枠まで。演者が自分の言葉で話せる状態を作るのが制作側の仕事(覚える必要はなし)
レポートは「段階別数値・ボトルネック・翌月の打ち手」の3点セット。数値を翌月の行動に変換して初めて意味がある
トレンド追跡・事例研究・リスクチェックという見えない業務が、内製との一番の差
クライアント側の工数目安は月10〜15時間。丸投げより協働の方が伸びる
運用代行にお金を払う価値は、動画を投稿してもらうことではありません。戦略を設計し、数値で判定し、翌月の打ち手に変え続ける「改善のサイクル」ごと手に入れることです。私たちは運用代行を「作業代行」ではなく、お客様の商品や理念に詳しくなりながら一緒に進む、伴走型のプロジェクトだと捉えています。この記事が、発注の判断や、今の代行会社との付き合い方を見直す材料になれば嬉しいです。
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