YouTube動画の二次利用術|再生数以外に効く5つの使い道を解説
2026年7月21日


担当メンバー
ノックデザイン編集部
ノックデザイン編集部
Web制作・運用の現場で得た知見をもとに、ホームページ制作に役立つ情報を日々発信しています。制作のプロが最新情報やノウハウをわかりやすく丁寧にお届けします。

監修者
安田 亮介
SNSコンサルタント
1992年、大阪生まれ。2018年からブログやSNSでの情報発信をスタートし、2年間で総フォロワー5万人以上を獲得。その後、企業のSNS運用・集客支援、採用プロジェクトを経験し、株式会社ノックデザインに入社。
SNS事業責任者として、TikTokやYouTube、InstagramなどのSNSマーケティングを指揮。4年間で累計100アカウント以上の運用に携わり、これまでに制作した動画は10,000本以上。元ライターとしての経験を活かし、コピーライティングやコンテンツ企画を強みに、成果につながるSNS運用を追求しています。
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「YouTubeを始めたけど、再生数が伸びなくて費用対効果が合わない気がする」 「動画を作ったはいいが、投稿して終わりになっている」
YouTube運用の相談を受けていると、この悩みを本当によく聞きます。そして多くの場合、私たちはこうお答えしています。動画の価値を「再生数」だけで判断するのは、もったいなさすぎます。
1本の動画は、YouTubeで再生されるだけのものではありません。切り抜いてショート動画に展開し、ホームページに載せ、採用サイトで社風を伝え、営業の商談前に送り、社内マニュアルとして新人教育に使う。動画は「投稿するコンテンツ」ではなく「何度でも使い回せる資産」です。
本記事では、100社以上・10,000本以上の動画を制作してきたニチヨウビ(株式会社ノックデザイン)が、自社とクライアントで実際に行っているYouTube動画の二次利用を5つの使い道に整理して解説します。SNS事業責任者の安田亮介が、現場の実例ベースでお伝えします。
この記事で分かること
YouTube長尺の再生数が最初は伸びない理由と、それでも見誤ってはいけない理由
YouTubeがファネルの「比較検討・行動」とブランディングに強い媒体である理由
YouTube動画の5つの二次利用先と、それぞれの具体的な展開方法
「AIに最も引用されるドメイン」という、YouTubeの新しい資産価値
二次利用を前提にした動画の作り方
ニチヨウビ(株式会社ノックデザイン)は、TikTok・YouTube・InstagramなどのSNS運用代行を「月額28万円〜」で提供しています。100社以上の支援実績をもとに、戦略設計から撮影・編集・分析まで一貫してサポートします。まずはお気軽にお問い合わせください。
- YouTubeの再生数のリアル:長尺は最初、本当に見られない
- YouTubeが得意なのは「比較検討・行動・ブランディング」
- YouTubeは「AIに最も引用されるドメイン」。AIにとっても"会社を知る場所"になっている
- 使い道①切り抜き:1本の動画を複数のショート動画に展開する
- 使い道②ホームページ掲載:会社説明を「読ませる」から「見せる」に変える
- 使い道③採用サイト・採用活動:社風を伝える最強のツールとして
- 使い道④営業活動:商談の「前」と「中」で動画に働かせる
- 使い道⑤社内マニュアル・教育:「教える時間」を動画に置き換える
- 二次利用を前提にすると、動画の「作り方」が変わる
- よくある質問
- Q. 再生数が少ない動画でも、二次利用の価値はありますか?
- Q. 切り抜きは自社でもできますか?
- Q. 1本の動画をどこまで使い回していいのですか?
- Q. YouTubeとTikTok、どちらから始めるべきですか?
- まとめ:動画は「投稿するもの」ではなく「使い回す資産」
YouTubeの再生数のリアル:長尺は最初、本当に見られない
具体的な使い道の前に、まず正直な話からします。YouTubeの長尺動画は、始めたばかりの頃は本当に見られません。1本目の動画がリアルに10再生、というのは珍しいことではなく、むしろ普通です。
TikTokやショート動画のように、アルゴリズムが新規アカウントの動画をどんどん露出してくれる仕組みとは違い、YouTubeの長尺は「バズる」ということがなかなか起きない構造になっています。だから「やっても意味がないのでは」と感じてしまったり、数字を見てモチベーションが下がり、更新が止まってしまう会社が非常に多い。
しかし、ここで見誤ってはいけません。再生数が少ない=価値がない、ではないのです。それはYouTubeという媒体の役割を、ショート動画と同じ物差しで測ってしまっているだけです。
YouTubeが得意なのは「比較検討・行動・ブランディング」

マーケティングのファネル(認知→興味→比較検討→行動)で整理すると、ショート動画が得意なのは上段の「認知」、YouTubeの長尺が得意なのは下段の「比較検討」と「行動」、そしてブランディングです。
商品やサービスを購入する前にしっかり確認したい層に判断材料を渡す動画。悩んでいる人の背中を最後に押す動画。会社のことを深く知ってもらう動画。つまりYouTubeは、ホームページやLP、採用サイトの「動画版」というイメージで捉えるのが正解です。
そう考えると、再生数の意味も変わってきます。ホームページのアクセス数が月に数十件でも、その数十件が「今まさに発注先を探している人」なら十分に価値があるのと同じで、YouTubeの10再生も「購入直前の10人」「応募を迷っている10人」なら、バズった10万再生より売上に近いのです。
そしてもう一つ。ホームページがない会社が信頼に欠けて見えるように、「YouTubeがない会社は信頼に欠ける」という時代になってきています。発注前・応募前に会社名で検索し、動画で中の人や雰囲気を確認する行動は、もはや当たり前になりました。そこに何も出てこない会社は、比較検討の土俵から静かに外されていきます。
YouTubeは「AIに最も引用されるドメイン」。AIにとっても"会社を知る場所"になっている
この「YouTubeがない会社は信頼に欠ける」という話は、人間だけの話ではなくなってきています。AIにとっても同じなのです。
ChatGPTやGoogleのAI Overviews(AIによる概要)など、生成AIで情報を調べる人が急増しています。そのAIが回答の情報源として何を引用しているかを分析したAhrefsの調査(Brand Radar・2026年4月公開)では、日本におけるAI引用ドメインの総合1位はYouTubeでした。引用数は約331万件と2位のWikipediaの3倍以上で、しかも2期連続の首位です。

日本で AI が引用するドメイン最新ランキング 2026 年 6 月版
※Ahrefsの調査(Brand Radar・2026年4月公開)
ポイントは、AIが動画の「字幕テキスト」を情報源として読んでいることです。AIも人間と同じように、いろんなサイトを見比べて会社やサービスを判断しています。つまり、YouTubeに動画がない会社は、AIにも会社のことがよく伝わらないということです。
今後、ユーザーがGoogle検索ではなくAI検索で「おすすめの会社」を探す時代になった時、AIに引用される場所に情報を置いているかどうかが露出を分けます。だからこそ、YouTubeで再生数を気にせず、会社のことをしっかり発信し続けること自体が、かなり重要な施策になっているのです。
再生数ではなくファネルでの役割、そしてAI時代の資産価値。この2つを踏まえた上で、動画をどう使い倒すか。ここから、具体的な二次利用の仕方を5つ見ていきましょう。
使い道①切り抜き:1本の動画を複数のショート動画に展開する
最も分かりやすい二次利用が切り抜きです。10分の長尺動画を1本撮れば、そこからTikTok・Instagramリール・YouTubeショート用の縦型動画を複数本切り出せます。
ニチヨウビがこの方法をおすすめする理由は、制作効率が劇的に変わるからです。ショート動画を1本ずつ企画・撮影すると、撮影のたびに演者と現場を押さえる必要があります。一方、長尺1本を「切り抜き前提」で撮っておけば、撮影1回で1ヶ月分のショート動画の素材が確保できるケースもあります。
さらに、媒体ごとの役割分担も作れます。TikTokやリールの切り抜きで認知を広げ、興味を持った人がYouTube本編で理解を深めるという導線です。短尺は拡散に強く、長尺は信頼構築に強い。両方を1回の撮影でまかなえるのが切り抜きの本質的な価値です。
注意点は、単純に切るだけでは伸びないことです。切り抜きはショート動画として独立して成立する必要があるため、「どこを切るか」「冒頭2秒をどこに置くか」には長尺とは別の編集判断が要ります。ここは切り抜き経験の差が出やすい部分です。

ニチヨウビのYouTubeチャンネルでも1本の動画から複数の切り抜き動画を作成し、認知向上に繋げています。
使い道②ホームページ掲載:会社説明を「読ませる」から「見せる」に変える
2つ目は、自社ホームページへの動画埋め込みです。
サービス紹介ページ、会社概要、代表挨拶。テキストと写真で構成されたページに動画を1本埋め込むだけで、伝わる情報量は文字の比になりません。声のトーン、話すスピード、現場の空気感。テキストでは何百文字かけても伝わらない「この会社、感じ良さそう」という印象が、動画なら数十秒で伝わります。
実務的なメリットも明確です。
ページの滞在時間が延びる
動画を見ている間、ユーザーはページに留まります
問い合わせ前の不安を減らせる
サービスの流れや人の雰囲気が事前に分かるため、問い合わせのハードルが下がります
説明コストが下がる
よくある質問への回答を動画にしておけば、同じ説明を何度も文章で書く必要がなくなります
弊社で支援した有限会社美創プランニング様のサイトでも、YouTubeの動画を埋め込んでいます。

求職者がサイトを見に行った際に、代表インタビューや社員インタビューがあることで、会社としての想いや社内の雰囲気が伝わり、この動画をきっかけに応募率のアップに貢献しています。
また、YouTubeで再生数が伸びなかった動画でも、ホームページの中では「会社を説明してくれる営業マン」として毎日働いてくれる。これが二次利用の考え方です。
使い道③採用サイト・採用活動:社風を伝える最強のツールとして
3つ目は採用です。私たちは、動画の二次利用が最も効果を発揮するのは採用領域だと考えています。
理由はシンプルで、求職者が一番知りたい「どんな人と、どんな雰囲気で働くのか」は、求人票のテキストでは絶対に伝わらないからです。給与や勤務地は文字で伝わりますが、社風は映像でしか伝わりません。
実際にニチヨウビが制作してきた採用系の動画フォーマットには、次のようなものがあります。
社員座談会
社員同士の会話から職場の人間関係が伝わる
オフィスツアー
働く環境を歩きながら見せる
社員の1日密着
入社後の自分を具体的にイメージできる
これらのフォーマット別の使い分けは「採用・集客に効くYouTubeの作り方|目的別フォーマットを4社の事例で解説」で、実際の4社の事例とともに詳しく解説しています。
そして重要なのが、こうした動画の使い場所はYouTubeだけではないことです。採用サイトに埋め込む、求人媒体のページに載せる、会社説明会で流す、内定者フォローで送る。1本の座談会動画が、採用活動のあらゆる接点で働きます。応募前に動画で社風を理解した応募者は、入社後のギャップも小さくなるため、採用のミスマッチ防止にも直結します。
使い道④営業活動:商談の「前」と「中」で動画に働かせる
4つ目は営業です。これは導入している会社がまだ少ないぶん、差がつきやすい使い方です。
商談前:動画を先に送って、前提説明を済ませておく
商談の最初の15分は、たいてい会社紹介とサービス説明で消えます。ここを、アポ確定後に「事前にこちらの動画をご覧ください」と3分の動画を送ることで置き換えるのです。相手は好きなタイミングで視聴でき、商談は最初から本題(相手の課題の話)から始められます。限られた商談時間の使い方が根本的に変わります。
商談中・商談後:提案資料に動画を組み込む
提案資料に実績動画やサービス解説動画のリンク(またはQRコード)を入れておけば、商談に同席していなかった決裁者にも「同じ説明」が届きます。営業担当者のトークの上手い下手に左右されず、一番伝わる形の説明を全ての見込み客に届けられるのが動画の強みです。
展示会のブースで流す、メールの署名に動画リンクを入れる、といった応用もあります。動画は「疲れない営業マン」として、人が動けない時間も働き続けます。
使い道⑤社内マニュアル・教育:「教える時間」を動画に置き換える
5つ目は社外向けではなく、社内向けの使い道です。
業務手順、接客の流れ、機材の使い方、研修内容。こうした「先輩が新人に毎回教えていること」を一度動画にしてしまえば、教える側の時間を大幅に削減しながら、教わる側は何度でも見返せるようになります。
教育の属人化を防げる
教える人によって内容がバラつく問題がなくなります
新人の立ち上がりが早くなる
入社初日から過去の蓄積にアクセスできます
「聞きにくいこと」を解消できる
同じことを何度も聞く気まずさがなくなります
YouTubeには限定公開・非公開という公開設定があるため、社外に見せたくない動画はURLを知っている人だけが見られる形で運用できます。採用向けに撮ったオフィスツアーや業務紹介の動画が、そのまま新人研修の教材になることも多く、使い道③との相性も抜群です。

弊社で支援した株式会社せせらぎ様では、入社後の教育マニュアル動画として複数の動画を制作させていただきました。実際に行う業務の流れや各工程のポイントなど、視覚的に見ることができるため、入社したスタッフからも大変喜ばれており、定着率も上がったと伺っております。
二次利用を前提にすると、動画の「作り方」が変わる
ここまで5つの使い道を紹介しましたが、実は一番お伝えしたいのはここからです。二次利用は、動画が完成してから考えるのではなく、企画の段階から設計に入れておくべきものです。
ニチヨウビが撮影・編集の段階で意識しているのは、例えば次のようなことです。
切り抜きやすい構成で撮る
1つのトピックが1〜2分で完結するように話の区切りを設計しておくと、後からショート動画に切り出しやすくなります
複数の用途の「画」を1回の撮影で押さえる
本編用のトークに加えて、採用ページでも使えるオフィスの様子や作業風景を同じ日に撮っておきます
字幕・テロップを丁寧に付ける
視聴維持率に効くのはもちろん、前述の通りAIは字幕テキストを読んで引用します。字幕の正確さが、AI時代の資産価値に直結します
どこで使うかを企画書に書いておく
「この動画はYouTube本編+切り抜き3本+採用サイト掲載」と最初から決めておけば、必要なカットの撮り漏れがなくなります
同じ制作費でも、二次利用を設計してから撮った動画と、投稿のためだけに撮った動画では、生み出す価値が数倍変わります。だからこそ、動画は「何を撮るか」の前に「どう使い倒すか」から考えるべきなのです。
【無料相談】YouTube・動画活用にお悩みの方へ
ニチヨウビ(株式会社ノックデザイン)では、企画・撮影・編集から二次利用の設計まで一貫して対応するYouTube運用代行を「月額28万円〜」で提供しています。無料相談も行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Q. 再生数が少ない動画でも、二次利用の価値はありますか?
A. あります。むしろ本記事で一番お伝えしたいのがこの点です。再生数と二次利用価値は別物です。ホームページや商談前送付、社内マニュアルで使う動画は、極端に言えば再生数がゼロでも仕事をします。再生数はYouTube上での評価指標の一つに過ぎず、動画の資産価値全体を表す数字ではありません。
Q. 切り抜きは自社でもできますか?
A. 作業としては可能です。ただし、切り抜きにも「どこを切るか」「冒頭に何を置くか」という企画の巧拙がはっきり出ます。同じ長尺動画から作っても、切り方次第で再生数は大きく変わるため、最初はショート動画の勝ちパターンを知っている人と一緒に基準を作ることをおすすめします。
Q. 1本の動画をどこまで使い回していいのですか?
A. 社内で権利関係を整理しておけば、基本的に自由に使えます。注意すべきは、出演者(社員・お客様)への利用範囲の確認です。「YouTubeに出ることはOKでも、採用サイトに顔が載るのは想定していなかった」といったズレはトラブルの元になるため、撮影時に利用範囲(YouTube・自社サイト・採用媒体・広告など)を書面で確認しておくのが安全です。BGMや素材のライセンスが二次利用先でも有効かも合わせて確認してください。
Q. YouTubeとTikTok、どちらから始めるべきですか?
A. 目的によります。短期間で認知を広げたいならTikTok、じっくり信頼を積み上げたい・二次利用の幅を広げたいならYouTubeが向いています。理想は本記事の使い道①のように、長尺(YouTube)を軸に短尺(TikTok・リール)へ展開する形で両方を回すことです。
まとめ:動画は「投稿するもの」ではなく「使い回す資産」
最後に、本記事の要点を整理します。
動画の価値を再生数だけで判断しない。再生数ゼロでも働く使い道が4つ以上ある
YouTube長尺は最初は本当に見られない(1本目10再生は普通)。バズらないのは失敗ではなく媒体の構造
YouTubeが得意なのはファネルの「比較検討・行動」とブランディング。ホームページ・LP・採用サイトの動画版として捉える
ホームページがない会社が信頼に欠けるように、YouTubeがない会社は信頼に欠ける時代になっている
YouTubeはAIに最も引用されるドメイン(Ahrefs調査で総合1位)。YouTubeがないと、AIにも会社のことが伝わらない
5つの使い道は「切り抜き」「ホームページ」「採用」「営業」「社内マニュアル」
二次利用は完成後に考えるのではなく、企画段階から設計に入れる。字幕の丁寧さはAI引用にも直結する
1本の動画を作る労力は決して小さくありません。だからこそ、その1本を「投稿して終わり」にせず、会社のあらゆる場面で働かせてほしいのです。動画の投資対効果は、再生数ではなく「何ヶ所で・何年働いてくれるか」で考える。この視点の転換が、動画活用の成否を分けます。
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