StudioでWebサイトを作成している際に、画像の見え方や配置に悩むことはありませんか?画像がうまく収まらずトリミングが必要になる場面や、見せ方を整えるためにトリミングをしたい場面は多く出てくるかと思います。この記事では、Studioでの画像トリミングの基本的な知識と操作方法を丁寧に解説していきます。画像トリミングの基本ステップから、デバイスごとの調整、マスクとの違いまでしっかりと解説するので、画像の魅力を最大限に活かし、洗練されたビジュアルを実現しましょう!Studioで画像をトリミングする3ステップステップ1:画像を挿入するまず、デザインエディタ上で画像ボックスを追加し、ボックスを選択した状態で任意の画像を選択、または画像をページ上へドラッグ&ドロップで挿入します。StudioではPNG, JPG, SVG, GIF, WebPの形式の画像に対応しています。ステップ2:サイズを設定する挿入した画像ボックスを選択し、画面上部のパネルから幅と高さを設定します。Studioの画像ボックスには、「Boxモード」と「Imgモード」があり、モードによって画像の扱い方や設定可能な機能が異なります。それぞれのモードについては、次の項目で詳しく解説します。ステップ3:プレビューでデバイス対応と解像度も含め確認する画像をトリミング・配置まで完了したら、実際の表示結果をライブプレビューで確認しましょう。必要に応じて微調整します。特にタブレットやスマホサイズで表示崩れがないかをしっかりチェックしましょう。BoxモードとImgモードの違い先ほどのステップの中で出てきた、「Boxモード」と「Imgモード」の違いについて詳しく解説します。Boxモード:背景画像として活用Boxモードでは、画像を背景として扱います。背景画像としての利用する場合や、画像に効果を加えたい場合に適しているモードです。Imgモード:画像そのものを扱うImgモードでは、画像を独立した要素として扱います。画像の縦横比を維持したい場合や、アクセシビリティを考慮してAlt(代替テキスト)を設定したい場合にはこちらのモードが適しています。BoxモードとImgモードの比較表BoxモードImgモード表示範囲ブロック全体がクリップされる画像そのものがクリップされるレイアウト調整縦横比固定・枠内でのリサイズが可能画像自体の比率や解像度が調整される用途の例バナーやカードなど、一律サイズで統一したいフォトギャラリーや自由な比率の画像に最適「cover」「contain」の設定によるトリミング結果の違い画像タブの右端から設定できる「cover」と「contain」それぞれの設定では、以下のように違いがあります。cover:枠を隙間なく埋めつつ、一部がトリミングされるcontain:全体が見えるが、上下または左右に余白が発生アスペクト比によるトリミング結果の違い次はアスペクト比による違いです。同じ画像でもこのように表示される位置が変わってきます。見せたい重要な被写体が切れてしまうケースもあるので、プレビューを確認しながら配置設定までしっかりしておくことが重要です。デザインの統一感を保つための設定複数の画像が並ぶレイアウトでは、アスペクト比を揃えることで整った印象になります。Studioではimgモードを活用することで縦横比率を保つことができ、見出し画像やカード型デザインでも美しく整った画像の表示が可能になります。レスポンシブ対応異なる画面サイズでも画像の形が崩れないようにするためには、アスペクト比の維持とトリミングの両方が重要になってきます。Studioでは、ブレイクポイントごとにサイズや配置の設定を個別に調整できるので、レスポンシブデザインにしっかりと対応することが可能です。Studioで画像をトリミングする必要性トリミングがデザインやUXに与える影響画像のトリミングは、見た目の調整だけにとどまらず、ユーザー体験(UX)へも大きく影響してきます。特に見せたい被写体が画面外に切れてしまっていたり、画像の構図が不自然だとユーザーに違和感を与えてしまいますが、逆に、適切なトリミングがされていると視覚的な印象を整え、コンテンツの理解や印象付けをスムーズにします。伝えたい印象やメッセージをしっかり伝えるためにも、画像のトリミングは欠かせない工程です!よくある活用シーントリミングが活躍する場面は次に挙げたように多岐にわたります。ヒーロー画像セクション背景カード型のデザインスタッフ紹介などの人物画像正方形や縦長・横長など、枠に合わせて画像を最適にトリミングすることで、デザイン全体に統一感が生まれます。レスポンシブ対応の際には、各デバイスに合わせて画像が自然に収まるような調整が必要になってきます。Studioの画像トリミング機能の特徴コード不要で直感的な操作Studioのトリミング機能は、ノーコードで完結するのが大きな特徴です。画像ボックスを選択し、スタイルパネルからサイズなどの設定を変更するだけで誰でも簡単にトリミングが行えます。他のツールを使うなどの手間をかけずに視覚的な調整ができるため、初心者でも安心して操作できます。自動リサイズとの違い画像の自動リサイズとトリミングについての違いも理解しておくと使い分けができて便利です。リサイズは画像全体の縦横比を維持しながら拡大・縮小するのに対し、トリミングは必要な部分だけを切り出す操作のことを言います。Studioでは画像の表示設定を「cover」にすることで、表示枠に応じた自動トリミングが可能です。拡大・縮小について画像を拡大・縮小する際には、元画像の解像度に注意が必要です。Studio上では表示サイズを自由に調整することが可能ですが、元の解像度以上のサイズへ無理に引き延ばすと、画質が劣化してしまいます。また、被写体の位置がずれないよう「配置」の設定も見直すと、ページで見た時の仕上がりがきれいになります。スマホ・タブレット表示でのトリミング調整各デバイスで画像が崩れないようにするポイントPCでの見栄えが良くても、スマホでは被写体が切れてしまうことがあります。Studioではデバイスごとに画像サイズや表示位置を調整できるため、それぞれのデバイスに合わせた細かな対応が可能です。ブレイクポイントごとの設定方法Studioのブレイクポイントごとに設定できる機能を活用することで、デスクトップ・モバイル・タブレットごとに画像のサイズや表示位置を変更できます。それぞれのデバイスごとにライブプレビューで見え方を確認しつつ調節しましょう。マスク機能と画像トリミングの違いマスクとの使い分け方トリミングは画像の表示範囲を調整する操作ですが、マスクは任意の形(円や多角形など)に画像を切り抜く表現です。見せたい範囲の形が限定的でない場合は、トリミングの方がシンプルで扱いやすいかと思います。トリミングでは実現できない表現例えば、円形のプロフィール画像や不定形なシルエットを表現したい場合は、マスク機能が適しています。Studioではマスクの設定も直感的に行えるため、トリミングとの使い分けでデザイン表現の幅が広がります。トリミング時にありがちな失敗とその対策重要な部分が切れてしまう被写体の顔や文字がカットされてしまうのはよくあるミスです。画像を配置した後、ライブプレビューで見え方を確認し、表示される範囲を意識して配置しましょう。拡大しすぎて画質が粗くなる画像を無理に拡大すると、ぼやけてしまったり画質が荒くなってしまったりします。表示したいサイズに対して高解像度の画像を使いつつ、表示サイズも元画像のサイズを超えない範囲で調整するのがポイントです。余白が不自然に見える画像ボックスと画像の比率やサイズ設定によっては、上下または左右に余白ができてしまうことがあります。こちらも、ライブプレビューで見え方を確認しつつ、背景色との相性やレイアウト全体のバランスを見て調整しましょう。より魅力的なビジュアルを作るためのコツ被写体の位置を意識する画面中央に配置したい被写体がある場合は、ライブプレビューで実際の見え方を細かく確認し、微調節してデザインへ反映していきましょう。背景とのバランスを取る背景色や他の要素とのバランスを意識することで、画像だけが浮いてしまうのを防げます。余白や周囲のデザインと調和するように心がけましょう。配色との調和を考える画像内の色とページ全体の配色が合っていると、自然で統一感のあるデザインになります。必要に応じて、画像のレタッチをしたり画像にフィルターをかけるのも効果的です。他の画像編集ツールとの併用テクニック外部ツールでの下処理Studioにアップロードする前に、PhotoshopやCanva、Figmaなどであらかじめ画像を切り抜いたり補正したりしておくと、トリミング後の調整がスムーズになります。Studioで仕上げるメリット最終的なレイアウトに応じて、Studio上で微調整できる点が魅力です。下処理は外部ツールで、最終配置やトリミングはStudioで行うのが効率的です。まとめいかがでしたか?今回の記事を読むことで、StudioのBoxモード/Imgモードの違いと使い分けができるcover/contain/fillの設定効果を理解し、目的に応じたトリミングができるブレイクポイントごとにデバイス別の調整ができるようになるマスクとの違いが分かり、表現の幅を広げられるよくある失敗(被写体切れ/画質劣化 /余白問題)を回避できるようになるこれらのことができるようになるのではないかと思います。Studioでの画像トリミングは、見た目の美しさだけでなく、ユーザー体験やブランドの印象にも大きく影響します。直感的な操作で簡単に扱えるツールである分、基本的な設定や考え方を理解しておくことでよりスムーズで簡単に画像のトリミングや配置が可能です。今回紹介したトリミングの知識とテクニックを活かして、ぜひ、これまでよりさらに洗練されたWebデザインを実現してください!最後までご覧いただきありがとうございました。