ホームページを作成する際に、「レイアウトってどんなものがあるの?」「どんなふうに決めたら良いかがわからない」という方は少なくないのではないでしょうか?この記事では、ホームページのレイアウトについて詳しく解説していきます。レイアウトの選び方や注意点も踏まえて解説していくので、ホームページのレイアウトについて知りたい方の参考になる内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。ホームページのレイアウトはなぜ重要?ホームページにおけるレイアウトとは、文章や画像などの伝えたい情報である要素の配置を決めることです。ホームページは、情報の内容はもちろんですが、レイアウト次第で見やすさや分かりやすさ、ユーザーが受け取る印象が大きく変わります。ですので、ホームページのレイアウトを考える際には、ホームページの目的を明確にしてユーザーへどのように伝えるかをしっかりと考えておく必要があります。レイアウト作成に必要な5つのパーツレイアウトとは、ホームページを構成するパーツの配置を決めることです。次の5つのパーツを組み合わせてレイアウトを組んでいきますヘッダーナビゲーション(グローバルナビゲーション)コンテンツサイドバーフッターこれらのパーツは、ホームページを自作する場合はもちろん、外注する場合にも必要な知識なので、ぜひこの記事を参考に理解を深めていただけたらと思います。それでは、各パーツについて解説していきます!1.ヘッダーヘッダーはホームページの最上部のエリアのことを指します。このヘッダー内には、企業・ブランドのロゴやホームページのタイトル、誘導したい箇所へのリンク、資料請求やお問い合わせボタンなどを表示します。スクロールを進めても常にページ上部に固定で表示される仕様や、全てのページに固定で表示されている仕様が特に多く用いられています。2.ナビゲーション(グローバルナビゲーション)参考:https://www.rakuten.ne.jp/gold/aniary-shop/ホームページのメニューや目次の役割を持つパーツがナビゲーションです。ナビゲーションを設置することで、ユーザーが目的のページへ簡単に辿り着くことができます。逆に、ナビゲーションが無いことで目的のページが分かりづらいと離脱へ繋がってしまうので、ぜひ設置しておきしょう。なお、他のページへも共通して表示させるものを「グローバルナビゲーション」と言います。3.コンテンツコンテンツは、ホームページの中身の内容を記載するエリアです。ホームページを構成するパーツの中でも重要で、ユーザーに伝えたい情報を、内容に合わせた適切なレイアウトで表示するとより効果を感じられるホームページになるかと思います。4.サイドバーサイドバーはコンテンツに隣接したエリアで、ナビゲーションを補う目的で設置されるパーツです。カテゴリーや記事のアーカイブ、誘導したいWebページへのリンクやバナーなどを記載するのに活用されている場合が多いです。5.フッターホームページの最下部に表示されるパーツがフッターです。主に、ページを最下部まで読み進めたユーザーの次の行動のサポートをする役割を持っています。ナビゲーションの記載と合わせ、運営会社の情報やプライバシーポリシー、お問い合わせへの導線なども記載しているページが多く見られます。ホームページのレイアウトパターンの種類ホームページのレイアウトには、いくつかのパターンがあり、制作するホームページの内容に合わせたものを選ぶとより効果的なホームページにすることができます。レイアウトを考える際に必要な知識なので、ここではいくつか代表的なパターンについて解説します。シングルカラムレイアウトそれぞれのパーツを縦並びに長く配置させていくレイアウトを「シングルカラムレイアウト」といいます。このシングルカラムレイアウトはレスポンシブデザインと相性が良いので、スマートフォンの需要が高まった近年で多く見られるようになりました。縦並びの構成なので、デバイスが変わった場合にも大きくデザインを変える必要がなくホームページを作りやすいメリットがあります。スマホサイトやランディングページのように、上から下へスクロールして閲覧するホームページに適しているレイアウトです。マルチカラムレイアウト複数のカラム(列)によって構成されるレイアウトが「マルチカラムレイアウト」です。コンテンツに隣接してサイドバーが配置されているレイアウトが特徴です。サイドバーがあることで他のページへアクセスしやすく、情報量の多い「ブログサイト」や「ECサイト」に適しています。ただ、タブレットやスマホサイトなどの画面幅が狭いデバイスになるとサイドバーを表示できないため、パソコンの時とレイアウトを組み替える必要が出てきます。グリット型レイアウト複数のコンテンツをカード状に並べたレイアウトが、「グリッド型レイアウト」です。画像など多くの情報を1画面で表示でき、パッとみた時点で様々な要素が目に入るので、視覚的な楽しさやおしゃれな雰囲気のあるホームページを作成できます。複数のコンテンツを1画面で、コンテンツ同士を見比べることも可能なため「ECサイト」や「スマホサイト」に適しています。フルスクリーン型レイアウト「フルスクリーン型レイアウト」は、名前の通りコンテンツを画面幅に対して最大化して表示するレイアウトのことを指します。コンテンツ以外のパーツは、何も表示させないパターンとシングルカラム同様に順番に表示させるパターンがあります。フルスクリーン型レイアウトの場合、見せたい要素を思い切り目立たせることのできるレイアウトなため、「ブランドサイト」や「ギャラリーサイト」を作成する際におすすめです。ですが、ヘッダーやフッターなどのパーツを非表示または最小化するため、ユーザーにとって分かりずらい構成になってしまわないようにページ数の多いホームページで使用するときなどは注意が必要です。その他レイアウトここまでに解説したレイアウトの他にも、コンテンツをカード状に並列させる「カード・タイル型」のレイアウトや、画像とテキストを重ねて配置する「ブロークングリッドレイアウト」などがあります。また、レイアウトパターンにこだわらずパーツを自由に配置する「フリーレイアウト」などのパターンもあります。レイアウトを決める際に意識するべき2つのポイント視線の動きホームページのレイアウトを考える上でユーザーの視線の動きを意識することは重要です。ユーザーがページをどのように見ていくか、どこに注目するかを理解することで、効果的に情報を伝えることができます。ユーザーがホームページを見るときの視線の動き方には、以下の3種類があります。Z型…左から右、左下、右の順に視線がZのように移動するN型…右上から右下、左上、左下の順に視線がNのように移動するF型…左から右、一段下がって左から右の順に繰り返し視線が移動するこの3パターンの動きを覚えておいて、レイアウトにも活かすようにするとユーザーが迷うことなく自然な流れで読むことのできるホームページを作成できるかと思います。逆に視線の動きに反した配置をすると、ユーザーがどこを見ればよいか迷ってしまい、ストレスを感じることがあるので注意が必要です。読みやすさの他にも、視線の動きに合わせたレイアウトを使用することで、ホームページ内で特に重要な要素(購入ボタン、問い合わせフォーム、メニューなど)を目立たせることができ、コンバージョン(目標達成)率の向上も期待できます。このように視線の動きを意識することは、ユーザー体験の質を高め、ホームページの目的を達成するための重要なポイントになってきます。デザインの4大原則高品質なデザインのホームページには、以下のデザインの4大原則がちゃんと取り入れられています。近接の原則…関連する情報を近くに配置する整列の原則…要素の始点や形状、配色などを揃える反復の原則…一貫性のあるデザインにするコントラストの原則…優先度が高いもの、重要なものを目立たせるこの4大原則が適切に取り入れられていると、ページを訪れたユーザーにとってレイアウトがわかりやすく、視覚的にもストレスの少ないホームページになります。その結果、ホームページの使いやすさが向上してサイトの目的達成に近づくでしょう。目的に合った最適なレイアウトとは?ここからはホームページの目的に合ったレイアウトを、事例と共に紹介します。コーポレートサイトコーポレートサイトの目的は「会社のことを知ってもらうこと」です。細かくこだわったホームページももちろん素敵ですが、下記の事例に挙げたような分かりやすいホームページで多くのユーザーに見てもらうことがホームページの目的を果たしていると言えるでしょう。会社の創業時などで情報量が多くない場合もあるため、レイアウトは「シングルカラムレイアウト」がおすすめです。スマートフォンへ対応したホームページも作りやすいので、初心者の方でも取りかかりやすいかと思います。https://www.odakyuhousing.co.jp/https://hadashinoie.co.jp/ECサイトECサイトは、インターネット上で商品販売をしているホームページのことで、目的は「商品を購入してもらうこと」。たくさんの商品がある中から目当てのものが探しやすい必要があるので、サイドバーのある「マルチカラムレイアウト」や、多くの商品を1画面で見ることのできる「グリット方レイアウト」がおすすめです。また、ヘッダーに「お買い物かご」や「注文方法」などの動線があると、より使いやすいホームページになるかと思います。https://nomca.jp/(マルチカラムレイアウト)https://stayful.jp/(グリット型レイアウト)ブランドサイト「ブランドの知名度を上げること」や「ブランドの価値を伝えること」がブランドサイトの目的なので、見せたい要素を思い切り目立たせることのできる「フルスクリーン型レイアウト」や、余計な情報が入らない「シングルカラムレイアウト」で作成するのがおすすめ。商品やサービス内容の伝わるビジュアルを画面いっぱいに表示することで、ユーザーへブランドのイメージを効果的に印象つけることが可能です。https://matoi-roki.com/サービスサイトサービスサイトは「サービスについて知ってもらうこと」「サービスに申し込んでもらうこと」が目的のホームページです。なので、ユーザーが情報を探しやすい設計として「シングルカラムレイアウト」、または「マルチカラムレイアウト」で作成するのがおすすめです。ヘッダーやフッターへお問い合わせの動線を配置したり、電話番号を記載するなど、ユーザーがコンタクトを取りやすい工夫をすることで、サービスに興味を持った時にすぐにアクションを取れるホームページになります。https://ki-e-to.jp/https://soratoumi-shop.com/見やすいレイアウトのホームページを作るための注意点見やすいホームページを作成するために気をつけるべき注意点は以下の4つです。ホームページ公開前に、それぞれの項目を満たしているか確認してみましょう。ユーザーファーストなレイアウトになっているか視線の動きやデザインの4大原則を意識しているか情報をあまり詰め込みすぎない各種デバイスでの閲覧に対応できているかユーザーファーストなレイアウトになっているかホームページは、ユーザーにとって見やすい・分かりやすい・操作しやすいことが重要です。ページ閲覧中に現在地が分からなかったり、ページそのものの読み込みが遅いなどの問題がある場合、レイアウトを見直す必要があります。視線の動きやデザインの4大原則を意識しているか上の項目でも挙げたように、視線の動きやデザインの4大原則はみやすいホームページにするには絶対に意識するべきポイントです。このポイントを考慮していないレイアウトのホームページは、ユーザーにとって見づらくなってしまい離脱に繋がります。ユーザーファーストを意識したレイアウトになるよう工夫してレイアウトを決めましょう。情報をあまり詰め込みすぎないユーザーへ少しでも多くの情報を伝えたい!という気持ちは分かりますが、詰め込みすぎて分かりづらいホームページになってしまっては本末転倒です。原則として1ページで強調するメッセージは1テーマに抑え、情報のつめこみ過ぎを防ぐため、優先度の高いテキストや画像を絞りこんでレイアウトを考えていきましょう。各種デバイスでの閲覧に対応できているかユーザーが使用するデバイスは、パソコン、スマホ、タブレットなど様々で、機器の種類にによって画面幅も変わります。それぞれの画面に適したデザインになっていないと、表示崩れが起きていたり伝えたい情報が見えず、ホームページの目的を果たせない恐れがあります。レスポンシブ対応もしっかりと忘れずに作成しましょう。まとめいかがでしたか?今回は、ホームページのレイアウトについて詳しく解説していきました。この記事で解説したポイントを押さえてレイアウトを考えることで、より効果的なホームページを作成できると思うのでぜひ参考にしてみてください。最後までご覧いただきありがとうございました。※このブログに掲載させていただいているサイトの掲載取り消しをご希望の場合はご一報ください。迅速に対応いたします。