TikTokを見ていると「この動画、あとでもう一度見たい」「自分の端末に保存して分析したい」と思うことがありますよね。しかし、TikTokの保存には実は2種類あり、仕組みを理解していないと「保存したはずなのに見られない」「ダウンロードできない」といったトラブルが起きがちです。TikTokでは、アプリ内でブックマークのように管理する「保存機能」スマホ端末に動画ファイルを残す「ダウンロード機能」の2つが存在し、それぞれ目的も使い方も異なります。また、近年は著作権やプライバシーの観点から「保存できない設定」をしている投稿者も多く、ロゴ(ウォーターマーク)付きでしか保存できないケースもあります。この記事では、TikTok動画を「安全に・正しく」保存するために知っておきたい保存方法・制限・透かし削除・著作権の注意点まで、現役SNSディレクター視点で詳しく解説します。【無料相談あり】TikTok運用を外注したいと考えている方へニチヨウビ(株式会社ノックデザイン)なら、実績豊富なプロチームによるTikTok運用代行が「月額25万円〜」無料相談も行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。TikTok運用代行サービスの詳細はこちらからTikTok動画を「保存」する2つの方法TikTokで言う「保存」には、実は2つの異なる意味があります。1つはアプリ内でお気に入りのようにブックマークしておく「アプリ内保存」、もう1つはスマホやPCに実際の動画データを残す「端末へのダウンロード」です。この2つは似ているようでまったく別物。目的に応じて使い分けることで、後からの視聴・分析・共有がスムーズになります。① アプリ内の「保存」とは?アプリ内保存は、動画の右下にある「保存」ボタンを押すことで自分のアカウント内に“お気に入りリスト”として記録される機能です。この方法では動画データ自体はスマホには保存されません。ネット接続が必要で、あくまでTikTokアプリ内で視聴する専用機能です。主な特徴は以下の通りです。動画データは端末に残らない(容量を使わない)投稿者が動画を削除すると、自分の保存リストからも消える「保存した動画」は他人には見えない非公開設定つまり、“あとで見返したい動画を管理する機能”として便利です。② 端末への「ダウンロード」とは?もう1つの「保存」は、動画を自分のスマホ・PCのカメラロールに直接保存する方法です。これは動画データそのものを端末にダウンロードするため、オフラインでも再生が可能になります。ただし、すべての動画が自由にダウンロードできるわけではありません。投稿者が「ダウンロードを許可していない設定」にしている場合、「この動画は保存できません」と表示されることがあります。また、保存時には自動的にTikTokのロゴ(ウォーターマーク)が付与され、そのまま他のSNSに再投稿することは原則禁止されています(著作権保護のため)このように、「アプリ内保存=お気に入り登録」「端末ダウンロード=動画データの保存」と覚えておくと混乱しません。アプリ内「保存」機能の使い方TikTokのアプリ内「保存」は、お気に入り動画をブックマークのように管理する機能です。動画データをスマホに保存するものではなく、「あとで見返したい動画」をアプリ内で整理するための仕組みです。① 保存のやり方気になる動画の画面右側にある「保存」アイコン(しおりマーク)をタップするだけで完了です。ボタンを押すと、動画があなたの「お気に入りリスト」に追加されます。保存した動画は、プロフィール画面の「お気に入り」タブからいつでも確認できます。② 保存した動画の確認場所TikTokアプリの「プロフィール」画面を開く画面中央付近の「お気に入り」アイコン(しおりマーク)をタップ「動画」「音源」「ハッシュタグ」などカテゴリごとに整理された一覧から視聴可能ここから再生すれば、すぐに動画を見返せます。③ 他人にバレる?非公開?「保存リスト」は自分だけが見られる非公開設定です。つまり、誰かの動画を保存しても、相手に通知が届くことはありません。ただし、「いいね」とは異なり、保存しても投稿者のフィードバックには反映されません。あくまで自分用の管理フォルダとして利用するイメージです。上記のように名前をつけてカテゴリ分けも可能。この「アプリ内保存」は、競合調査や企画の参考にしたい動画、編集や構成の参考になる投稿、BGMや構図のアイデアなどをストックしておくのに最適です。容量を使わず整理できるため、クリエイター・企業どちらにとっても便利な機能ですデバイスに動画をダウンロードする方法TikTok動画をスマホやPCに実際の動画ファイルとして保存する方法です。この「端末へのダウンロード」を行うと、オフライン環境でも視聴でき、資料や参考素材として残すことができます。ただし、投稿者がダウンロードを許可していない動画は保存できません。① 自分の動画を端末に保存する手順自分が投稿した動画は、アプリから簡単にダウンロードできます。TikTokアプリで「プロフィール」画面を開く保存したい動画を再生右下の「…(その他)」または「共有」アイコンをタップ「動画を保存」を選択これで、スマホのカメラロール(写真アプリ)に動画が保存されます。保存された動画には自動的にTikTokロゴ(ウォーターマーク)が付きます。② 他人の動画を保存する手順他のユーザーの動画も、投稿者が「ダウンロードを許可」していれば保存可能です。保存したい動画を開く画面右側の「共有」アイコンをタップメニュー内の「動画を保存」を選択完了すると、あなたのスマホのカメラロールに動画ファイルが保存されます。ただし、著作権保護の観点から再投稿や無断転載は禁止されています。引用・資料利用に留めるなど、利用目的には十分注意しましょう。注意点投稿者がダウンロードを「オフ」にしている場合は、 「この動画は保存できません」と表示されます。一部の国・地域では、著作権やプライバシーの関係で保存機能が制限されています。保存した動画にはTikTokロゴ(ウォーターマーク)が自動的に付与されます。ちなみに、TikTok動画の制作においての考え方はこちらの記事で解説しています。興味がある方はぜひこちらもご覧ください。TikTokでバズらせる方法とコツ7選!初心者でも実践できるバズる戦略と成功事例を解説【2025年最新版】TikTok動画を保存できない理由と対処法TikTokで「保存ボタンを押しても保存されない」「エラーが出る」という場合、その多くは投稿者の設定またはアプリの一時的な不具合が原因です。理由を特定すれば、ほとんどのケースは自分で解決できます。① 投稿者が「ダウンロードを許可していない」TikTokでは、投稿者が「動画のダウンロードを許可する/しない」を設定できます。ダウンロード禁止にしている動画は、視聴はできても端末への保存はできません。この場合、「この動画は保存できません」と表示され、ユーザー側で解除することはできません。対処法:必要な場合は、アプリ内の「保存」機能(お気に入り登録)で管理する参考用に見返したいだけなら、いいねリストやお気に入りで代用可能投稿者の意図を尊重し、無断ダウンロードや再利用は避けるようにしましょう。② 通信環境やアプリの不具合による一時的なエラー通信が不安定だったり、TikTokアプリのバージョンが古い場合、「保存ボタンを押しても何も起こらない」ことがあります。対処法:Wi-Fiまたはモバイル通信を安定した環境に切り替えるTikTokアプリを最新バージョンにアップデートする一度アプリを再起動してから再度試すそれでも改善しない場合は、一時的なサーバーエラーの可能性もあります。その場合は時間を置いて再試行しましょう。③ 端末のストレージ不足スマホの容量がいっぱいになっていると、保存処理が中断される場合があります。動画の容量は1本あたり数十〜数百MBに及ぶため、不要な写真やキャッシュを整理して再試行するのが有効です。TikTokの保存機能は「便利な機能」ではありますが、投稿者の設定や著作権の都合によって制限されているのが現実です。自分の管理目的の範囲で正しく使うことが、健全なSNS利用につながります。TikTokロゴ(ウォーターマーク)を消して保存する方法TikTokで動画をダウンロードすると、自動的に右下に「TikTok」ロゴと投稿者のユーザー名が透かし(ウォーターマーク)として付与されます。これは、著作権と投稿者の権利を守るための仕組みであり、TikTok公式ではこのロゴを削除する設定は存在しません。ただし、編集目的などで「ロゴなしで使いたい」というニーズもあります。ここでは、合法的な範囲で行う方法と注意点を解説します。① 外部ツールを使うTikTok公式以外の外部サイトやアプリを使うと、ロゴを消した状態で動画を保存することが可能です。たとえば、以下のような外部サービスがありますSSSTikTok(https://ssstik.io)これらは動画URLを貼り付けるだけで、ウォーターマークを除去した状態でダウンロードできます。ただし、利用時には以下の点に注意が必要です。公式非対応ツールのため、セキュリティリスクがある動画の二次利用(再投稿)は原則禁止商用利用や転載は著作権侵害の可能性ありあくまで「構成・演出の参考資料」として使用するのが安全です。② 著作権・利用規約上のリスクTikTokの利用規約では、他人の動画を無断で保存・再投稿・改変する行為は禁止されています。ウォーターマークを削除して再配信することは、著作権侵害や信用毀損と見なされるおそれがあります。特に企業や法人アカウントでは、「他者の動画を無断引用している」と受け取られれば炎上や法的トラブルに発展するリスクも。SNS運用担当者は、許諾を得た素材のみを再利用するよう徹底しましょう。③ 企業運用で再利用する際の法的注意点企業がTikTok動画を再編集・再投稿する場合は、以下の2点をクリアしていることを確認する必要があります。投稿者の使用許可を明確に取っているか音源・映像素材が商用利用可能なものかこれらが曖昧なまま再利用すると、著作権者やTikTok運営から削除要請・法的措置を受けるリスクがあります。TikTokロゴは単なる装飾ではなく、投稿者の権利を守るための印です。個人的な視聴や分析の範囲であれば問題ありませんが、削除・再利用する場合は必ず権利者の許諾を取ることを忘れずに。ちなみに、TikTokのフォロワーを増やすコツについてはこちらの記事で公開しています。弊社の事例も踏まえた解説となっておりますので、ぜひご覧ください。TikTokのフォロワーの増やし方10選!増える裏技やアルゴリズムの注意点とは?成功例を解説まとめ:TikTokの保存機能の正しい使い方をマスターしようTikTokの「保存」には、アプリ内でブックマークのように記録する 「アプリ内保存」動画データをスマホに残す 「ダウンロード保存」という2つの仕組みがあり、目的に応じて使い分けることが重要です。ただし、他人の動画を無断で保存・再投稿したり、ウォーターマークを削除して再配信する行為は、著作権や利用規約に違反するリスクがあります。便利な機能である一方、SNSでは「投稿者の権利を守る姿勢」が何よりも大切です。自分の動画を分析したい、競合を研究したい場合は、アプリ内の保存機能を活用して安全に管理するのがおすすめです。ルールとマナーを理解して使いこなせば、TikTokはより快適で学びの多いプラットフォームになります。