近年、Webサイトに動画を取り入れることは一般的になり、ユーザー体験の向上やブランドの印象強化に大きく役立っています。ノーコードツール「Studio」でも、画像やテキストだけでなく動画を組み込むことが可能です。しかし、「Studioでは動画を直接アップロードできるの?」「どの形式に対応しているの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。この記事では、Studioでの動画アップロードや外部埋め込みの方法、デザイン面での活用術、注意点までを徹底解説します。初心者の方でも安心して動画を導入できるよう、手順をわかりやすく紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。Studioで動画をアップロードできるの?Studioは、画像やテキストと同様に動画もサイトへ組み込むことが可能です。2025年8月現在、動画ファイルを直接アップロードして利用する方法と、YouTubeやVimeoといった外部サービスを埋め込む方法の2つが用意されています。直接アップロードの場合は、ファイルサイズや形式に制限があるため、短めの動画や軽量な素材に適しています。一方で、長尺や高画質の動画を使いたい場合は、外部サービスを活用するのが一般的です。用途に応じて最適な方法を選びましょう!Studioで使える動画の形式と対応方法対応している動画形式Studioでアップロードできる動画形式は、一般的に利用されるmp4形式が推奨されています。mp4はほとんどのブラウザで再生可能であり、圧縮効率が高いためWeb向けに最適です。一部movファイルも利用できますが、再生環境によっては動作が不安定になることがあるため、基本的にはmp4を用意するのが安心です。形式が合わない場合の変換方法もし手元の動画が対応していない形式であれば、外部の無料ツールやソフトを使ってmp4形式に変換することをおすすめします。代表的な方法には「HandBrake」や「CloudConvert」などの変換サービスがあります。変換時には解像度やビットレートを調整して、容量を抑えるとWebサイト表示の負荷を軽減できます。動画アップロードの手順Studioのエディタ画面から動画を追加する手順Studioのエディタでは、画像やテキストを追加するのと同様に「動画」コンポーネントを挿入できます。まずエディタの左パネル内の追加タブから「Video」のボックスを選び、キャンバスにドラッグ&ドロップします。追加したボックスを選択し、事前にアップした動画を選択することでそのボックスに動画が反映されます。追加した動画はループや自動再生の有無を設定することもできるので設置後はプレビュー機能で表示を確認しながら調節しましょう。Studioのでデザインエディタ上で調節可能な要素ポスター画像:動画再生前のプレビュー画像や、動画の読み込み不可の時に表示する画像を設定できます。動画の配置:動画をトリミング(切り抜き)して表示したい場合に設定します。設定値と表示は以下の種類が用意されています。・cover:動画の縦横比を維持したまま、ボックス全体を覆うように拡大・縮小されます。余白はできず、コンテナと動画の縦横比が異なる場合は動画の一部がトリミングされます。・contain:動画の縦横比を維持したまま、ボックス内に全体が収まるように拡大・縮小されます。動画全体は必ず表示されますが、縦横比がボックスと異なる場合は上下または左右に余白ができます。・fill:動画がボックス全体を隙間なく埋めるように引き伸ばされます。縦横比は無視されるため、動画が横や縦に伸びたり縮んだりして、歪んで表示されることがあります。・none:動画は元のサイズのまま表示されます。ボックスより大きい場合ははみ出し、小さい場合は余白ができます。リサイズやトリミングは行われません。・scale-down:containとnoneのうちより小さく表示される方が適用されます。動画がボックスより大きい場合はcontainが適用となり縮小表示され、小さい場合にはnoneが適用となり元のサイズのまま表示されます。プレイヤー:プレイヤーの表示 / 非表示を切り替えます。(プレイヤーの表示方法やデザインは、使用ブラウザの機能や仕様によって決まります。サービス側で個別に変更することはできません。)自動再生:オンにすると動画が自動再生されます。連動して、ミュートがオンになります。また、インライン再生をオンにすると連動してオンになります。ミュート:オンにすると、動画に音声が含まれている場合にはデフォルトの再生時音声が無音(ミュート)になります。インライン再生をオンにすると連動してオンになります。自動再生をオンにした場合も連動してオンになります。ループ再生:オンにすると自動的に動画が連続再生(ループ再生)されます。インライン再生:オンにすると、モバイル表示時に動画がフルスクリーン再生されず、ページレイアウトの中でそのまま再生されます。連動して、自動再生とミュートがオンになります。PiPを無効:オンにするとPiP(ピクチャー・イン・ピクチャー(Picture-in-Picture))の機能を選択できなくなります。クリックで再生:オンにすると、ユーザーが動画をクリックしたときにだけ動画が再生されます。エリア指定:エリア指定の設定をすると、動画をクリックに加え、指定した要素(エリア)をクリックしたときにも動画が再生・停止されます。ボタンやボックスなど、動画再生のトリガーにしたい要素にIDを設定し、エリア指定で該当のIDを選択します。動画を外部サービスから埋め込む方法YouTubeやVimeoなど外部動画を埋め込むケース長時間の動画や高解像度動画は、YouTubeやVimeoを利用して埋め込むのが一般的です。これによりサーバー負荷を軽減でき、ユーザー側でも快適に再生できます。また、既にYouTubeチャンネルやVimeoアカウントで動画を公開している場合、再利用できる点もメリットです。iframeや埋め込みコードの使い方YouTubeやVimeoでは、各動画の共有メニューから「埋め込みコード(iframe)」を取得できます。Studioの動画設定にこのコードを貼り付けるだけで、ページ内に動画を表示可能です。コード内のサイズ指定を調整すれば、レイアウトに合わせた埋め込みができます。外部埋め込みのメリット・デメリットメリット外部埋め込みのメリットは、容量制限を気にせず高品質な動画を表示できる点です。また、YouTubeでは再生回数の蓄積やSEO効果も期待できます。デメリット外部サービスのロゴや関連動画表示が出てしまうので、ブランドイメージを統一したい場合は注意が必要です。動画を使うときのデザイン・配置のコツヒーローエリアでの動画活用参考:https://studio.inc/careerトップページのヒーローエリアに動画を配置することで、第一印象を強く訴求できます。特にサービス紹介やブランドイメージを直感的に伝える場合に効果的です。ただし、長尺ではなく短いループ動画や背景動画として活用するのが適しています。サムネイル画像設定やループ・自動再生の設定動画のサムネイル画像は、再生前にユーザーへ印象を与える重要な要素です。静止画を工夫することでクリック率を高められます。また、自動再生やループを設定する場合は、音声をオフにしておくのが一般的で、ユーザー体験を損なわない配慮が必要です。ページ読み込み速度とのバランス動画は容量が大きいため、ページ速度低下の原因になりやすい要素です。必要に応じて解像度を落としたり、外部サービスを利用することで負担を軽減できます。特にスマートフォン表示では通信環境の影響が大きいため、最適化を意識しましょう。動画利用時の注意点動画の容量とサイト速度の関係大容量の動画はページの読み込みを遅くし、ユーザー離脱の原因になります。数十MBを超える動画は直接アップロードせず、外部サービスを利用する方が適切です。アップロードする際は圧縮して軽量化することを心がけましょう。SEO的に意識すべきポイント動画だけでは検索エンジンに十分に内容が伝わらないため、説明文や字幕をテキストとして補足することが推奨されます。また、代替テキストを設定し、検索エンジンやユーザー支援技術に対応させることでSEO効果を高められます。モバイル表示での再生制限や対応策モバイルでは自動再生が制限されることが多く、ユーザー操作が必要になる場合があります。再生ボタンをわかりやすく配置したり、通信量を抑えた低解像度版を用意することで、モバイルユーザーの体験を向上できます。まとめいかがでしたか?今回の記事では、Studioでの動画活用について「直接アップロード」と「外部サービス埋め込み」の2つの方法を解説しました。Studioは直感的に操作できるため、初心者でも簡単に動画を配置できます。ただし、直接アップロードできるのは容量が小さめのmp4動画が中心で、サイト速度や表示環境を考慮する必要があります。一方、YouTubeやVimeoを利用すれば容量制限を気にせず高品質な動画を表示できる反面、外部サービスの仕様に影響される点には注意が必要です。また、デザインの観点では配置や自動再生設定、SEOの観点ではテキスト補足やメタ情報を組み合わせることが大切です。Studioで動画を活用する際の最適な方法を整理動画を効果的に活用するためには、以下のように使い分けるのがポイントです。短尺・軽量な動画:Studioに直接アップロードして利用(例:背景動画や簡単な動きの演出)長尺・高画質な動画:YouTubeやVimeoを活用して埋め込み(例:サービス紹介、セミナー動画)デザイン面の工夫:ヒーローエリアで動画を使う場合は短いループ動画を選び、サムネイルや再生ボタンを工夫SEO・パフォーマンス面の配慮:動画の内容を補足するテキストを用意し、容量は圧縮・最適化これらを意識することで、ユーザーにストレスを与えず効果的にメッセージを届けられます。Studioは操作性が高く、工夫次第でプロ品質のサイト表現が可能です。ぜひ今回のポイントを参考に、動画を取り入れた魅力的なWebサイト制作にチャレンジしてみてください。最後までご覧いただき、ありがとうございました。