自社の魅力や情報を効果的にアピールするためにも、スタートアップ企業にはホームページが不可欠です。ですが、どのようなサイトにすれば集客ができるのか、自社の魅力を発信できるのかわからない方は多いでしょう。そこで本記事では、スタートアップにホームページが必要な理由を解説します。コーポレートサイト、採用サイト、サービスサイトの3種類に分けて詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。スタートアップにホームページが必要な理由スタートアップにホームページが必要な理由は、主に次のとおりです。投資家やベンチャーキャピタルに対して信頼を与えられる会社の理念や価値観を伝えられる集客やテストマーケティングに役立つそれぞれについて、詳しく見ていきましょう。投資家やベンチャーキャピタルに対して信頼を与えられるスタートアップにとってホームページは、投資家やベンチャーキャピタルに対する名刺代わりになります。また、それ以上に会社のビジョンやミッション、サービス内容などが明示されるため、大きな信頼も与えられるでしょう。なかでもベンチャーキャピタルは、将来のブランド価値も重要視しています。サイトの内容があまりにも雑だったり、サイト自体なかったりすると、本当に大丈夫なのか?と不安を与えることになるため注意が必要です。会社の理念や価値観を伝えられるスタートアップ企業にとってホームページは、会社の理念や価値観を伝える手段として非常に有効です。企業の想いや熱意を言語化・視覚化することで、多くの方になぜこのサービスなのか、商品でなければいけないのかを明確に伝えられるからです。顧客や投資家に一貫したメッセージを伝えることで、企業の方向性を知り、サービスや商品を利用してみたいという気持ちを高められるでしょう。集客やテストマーケティングに役立つスタートアップ企業にホームページが必要な理由として、集客やマーケティングに役立つことが挙げられます。ホームページがあれば24時間365日情報を届けられるので、低コスト・高効率で顧客のニーズを探れるからです。特にBtoB領域やニッチな市場では「困っている人=確度が高い顧客」になりやすいため、SEOを意識したホームページを制作すれば、自然な形で顧客獲得ができるでしょう。スタートアップのホームページで取り入れたいコンテンツスタートアップのホームページで取り入れたいコンテンツについて、コーポレートサイトとサービスサイトの2種類に分けて解説します。コーポレートサイトに取り入れるべきコンテンツコーポレートサイトに取り入れるべきコンテンツは、主に次のとおりです。会社概要代表メッセージミッション・ビジョン事業紹介チーム紹介ニュース・プレスリリース採用情報メディア掲載実績パートナー実績お問い合わせ会社概要は社名や所在地、代表者、事業内容などを載せる重要なページです。事業に対する考えや創業の想いをしっかりと伝えるためにも、代表メッセージは非常に重要です。また、任意で投資家向けの情報を入れるのもよいでしょう。ミッションやビジョンを熱意あるものにすることで、企業が大切にしている価値観や目的が明確化されます。また、メディア掲載実績やパートナー実績があれば、第三者評価や導入・連携事例が分かるのでより信頼感を高められます。サービスサイトに取り入れるべきコンテンツでは次に、サービスサイトではどのような情報をコンテンツに入れるべきなのでしょうか。キャッチコピーサービス概要対象となるユーザー課題と解決策料金プラン導入のステップ導入事例お客様の声FAQサービスサイトの場合、売り出すサービスの価値や魅力が一目でわかるキャッチコピーが非常に重要です。また、対象ユーザーやサービスの特徴を盛り込むことで、顧客により魅力が伝わるでしょう。問い合わせが多い疑問や質問をFAQにまとめておくのも大切です。料金プランは顧客が一番比較をしたいところなので、初期費用やオプション、月額・年額費用が一目見てわかるように整理しましょう。導入事例やお客様の声を入れることで、実際に利用している方のリアルの声が分かり、顧客が自分に合った商品・サービスなのかがわかりやすくなります。参考にしたいスタートアップのコーポレートサイトこの見出しでは、参考にしたいスタートアップのコーポレートサイトを3つ紹介します。株式会社SmartHR株式会社10X株式会社Atomisそれぞれのサイトの特徴を見ていきましょう。株式会社SmartHRhttps://smarthr.co.jp/労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会をつくることを目指す株式会社SmartHRのコーポレートサイトです。ボタン部分やタイトルのあしらいが珍しく特徴的なデザインとなっています。鮮やかなブルーを基調とした配色や、働く人々の表情豊かな写真を多用している構成から安心感と信頼感を感じられますね。文章量が多めですが、シンプルなレイアウトなので情報も読みやすく参考にしたいホームページです。株式会社10Xhttps://10x.co.jp/リテール(小売)領域にチャレンジしている企業である、株式会社10X(テンエックス)のコーポレートサイトです。コンテンツに合わせて羽搏形に表示されるアニメーションが印象的なホームページとなっています。シンプルで洗練されたデザインで、余白を活かしたレイアウトが情報の整理と視認性を高めている点が非常に参考になります。読ませたい部分の強弱の付け方もとても上手にデザインされた構成です。株式会社Atomishttps://www.atomis.co.jp/次世代の高機能材料「多孔性材料(PCP/MOF)」の社会実装を目指す株式会社Atomis(アトミス)のコーポレートサイトです。サイト全体を通して、先進的な技術を連想させる少し未来感を感じるような洗練されたデザインとなっており、科学技術を駆使した企業であることが視覚的にわかりやすく伝わってきますね。各セクションの内容に合わせた見せ方でイラストや図解を多く取り入れていますが、デザイントーンはブレることなくしっかりと保たれており、こだわりを感じるとともに参考にしたいポイントです。参考にしたいスタートアップの採用サイトでは次に、参考にしたいスタートアップの採用サイトを3つ紹介します。株式会社TeaRoomdely株式会社フリー株式会社それぞれ詳しく見ていきましょう。株式会社TeaRoomhttps://tearoom.co.jp/日本茶の伝統と現代のライフスタイルを融合させ、新たな価値を創出するスタートアップ企業、株式会社TeaRoomの採用サイトです。シンプルでありながら温かみのある色合いやレイアウトが、TeaRoomの企業理念である「対立のない優しい世界を目指して」を上手く表現しているデザインとなっています。特に「Dialogue」セクションでは、シンプルでありながら深いメッセージ性を持つデザインとともに、パートナーの方との対話を通じて、文化と産業の関係性を探求する内容が掲載されており訪問者に強い印象を与えています。企業の企業の理念や文化のデザインへの落とし込み方がとても参考になるホームページです。dely株式会社https://dely.jp/careers日本発のスタートアップ企業 dely株式会社の採用サイトです。コントラスト比が強めの配色がパッと目を引くホームページですね。各コンテンツへの導線であるボタンが大きく目立つ色で配置されているため、直感的にアクセスできます。これにより、訪問者はどのような情報が得られるかを一目で把握でき、サイトの使いやすさを向上させています。「Q&A」セクションでは、選考フローや所要日数、フレックスタイム制度など、求職者が気になる情報が詳細に記載されており、応募者の安心感を高めているなどとても参考になる構成です。freee株式会社https://jobs.freee.co.jp/多様なクラウドサービスを展開しているスタートアップ企業であるフリー株式会社の採用サイトです。サイトの冒頭でfreeeのミッションとビジョンが大きく書かれており、求職者に対して企業の方向性や価値観を直感的に伝えています。実際に働いている人の表情の伝わる写真を多数掲載していたり、「働く本音」セクションでは、社員インタビューや座談会を通じて、freeeでの実際の働き方やカルチャーが紹介されていることで、求職者が企業の雰囲気や価値観を具体的に理解することができる工夫を感じますね。このセクション以外にも職種ごとの詳細な情報、働く環境の透明性など、求職者が自分に合った職場を見つけやすくする工夫が随所に見られ、ぜひ参考にしたいポイントです。参考にしたいスタートアップのサービスサイト最後に、参考にしたいスタートアップのサービスサイトを紹介します。Studio株式会社株式会社Channel CorporationSpotify Technology SAそれぞれの会社のホームページの特徴について見ていきましょう。Studiohttps://studio.design/jaノーコードでWebサイトを制作できるプラットフォーム「Studio」のサービスサイトです。実際にStudioを使うことで表現できるデザインが散りばめられたホームページとなっています。サイト内で、アニメーションや効果の見え方などを実際に見て確認できるのと合わせ、「最新情報」やヘルプセンターで機能について詳細に記載されたページも用意されており、サービスを実際に使った際のイメージがしやすい工夫を感じられます。サービスの使用感がイメージできることは実際の利用に繋がってくるので、ぜひ参考にしたい構成です。チャネルトークhttps://channel.io/jaAIビジネスメッセンジャー「チャネルトーク」のサービスサイトです。シンプルな構成で、訪問者が直感的に操作できるように設計されています。特に、ヘッダー下のバナーや右下のアイコンからAIエージェント「ALF」のデモ体験として実際に製品を試すことができるので製品の理解が深まり、導入へのハードルが下がります。他にも製品の特徴や機能がわかりやすくまとめられており、訪問者が必要な情報を迅速に得ることができる点も参考にしたいポイントです。Spotifyhttps://www.spotify.com/jp/premium/デジタル音楽配信サービスを提供する「Spotify」のサービスサイトです。情報を簡単に理解できるように、シンプルで直感的なレイアウトが採用されています。プラン毎の色分けやカードデザインなどでコンテンツが明確に区切られており、視覚的に整理された構造がわかりやすいサイト構成です。レスポンシブデザインにもしっかりと対応しており、ユーザーはどのデバイスからでも一貫した体験を得ることができます。スタートアップ企業がホームページ制作で気を付けるべきポイントスタートアップ企業がホームページ制作で気を付けるべきポイントを、3つのサイトに分けて解説します。コーポレートサイト採用サイトサービスサイトそれぞれのサイトごとに注意点も異なるので、自分の企業に合わせてポイントをチェックしていきましょう。コーポレートサイトがホームページ制作で気を付けるべきポイントコーポレートサイトがホームページ制作で気を付けるべきポイントは、読者に信頼を与えられるようなサイト作りを心掛けることです。会社情報や代表挨拶、事業紹介は必須項目となるので、必ず作りましょう。業種・サービス領域は誰が見てもわかりやすく、サイトに訪問をしたときに第一に目に入るようにしてください。無機質なサイトよりも働く人やストーリーが感じられるような構成にすると、好感度もアップするのでおすすめです。プレスリリースやニュースをしっかりと更新し、サイトが滞らないようにすることも大切です。その企業が何をやっているのかが一目見てわかるようなサイトを心掛けることで、魅力的なホームページが作れるでしょう。採用サイトがホームページ制作で気を付けるべきポイント採用サイトがホームページ制作で気を付けるべきポイントは、求人票だけでは伝わらない企業の「空気感」をしっかりと伝えられるように心がけることです。そのために効果的なのが、インタビューや動画などを活用して、どんな人が働いているのかを紹介することです。また、ただ求人を募集するだけでなく、「なぜこの会社に入ると面白いのか」を明確にすることが重要です。スキルアップできる環境やチャレンジできる仕事、裁量なども魅力的に伝えられるとよいでしょう。求人は探しやすくするように心がけ、応募までのステップもわかりやすく導いてあげることを忘れないでください。そのためにも、エントリーフォームや募集職種一覧を整理して、応募者を迷わせない導線を意識することが重要です。サービスサイトがホームページ制作で気を付けるべきポイント最後に、サービスサイトがホームページ制作で気を付けるべきポイントは、ファーストビューを意識し、顧客を迷わせないことです。製品やサービスの解説は後回しにしても問題ありませんので、まずはどのようなサービスなのかを一目見てわかるようなサイト作りを心がけましょう。サービスサイトは実際に顧客が利用することを目的とするため、スタートアップの熱意だけでは伝わりにくいことがあります。導入事例や第三者の評価をしっかりと盛り込み、顧客視点の課題から解決、成果の流れで構成してください。また、料金やサポート、契約の仕方を分かりやすくするのはもちろんのこと、顧客の不安や疑問を解消するためのFAQや問い合わせフォームの作成も忘れないことが大切です。顧客によって行動のタイミングは異なるため、どこからでもアクションができるサイト設計を心がけましょう。まとめスタートアップにホームページが必要な理由とは何か、コーポレートサイト、採用サイト、サービスサイトの3つに分けて解説しました。スタートアップ企業がホームページを制作することで企業理念や価値観を伝えることができ、集客や信頼が得られるなどのメリットがあります。本記事を参考にして、ぜひ自社の魅力的なホームページを制作してみてください。