「最近TikTokが流行っているらしい」そういう声をよく聞くという方は多いのではないでしょうか。ここ数年で瞬く間にユーザー数を増やしているTikTokですが(現在1,700万ユーザー)、まだこのプラットフォームへの参入を迷っている企業の皆様へ、今回はその重要性や考え方について、お伝えしたいと思います。この記事が、時代の流れを捉え、競合に差をつけるための一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。今回、お伝えしたいのは以下の3つ。2024年TikTokをやらない企業は終わるよくあるTikTokでの間違った発信カメラに向かって話すのが苦手な方へTikTokの運用代行サービスを提供している私たちの経験をもとに、解説していきます。1.2024年TikTokをやらない企業は終わる近い将来、TikTokを利用するのは当たり前となり、アカウントを持たないだけで企業としての存在感が薄れる可能性が考えられます。つまり、TikTokを利用しないことで集客や採用の大きな機会を逃してしまうことになるでしょう。最近では、WebよりもSNSで情報を検索したり、収集したりする人が増えてきており、SNSを用いた情報発信が欠かせない時代になってきています。InstagramやYouTubeも、初めは一部の人しか発信していませんでしたが、徐々に多くの人が発信を始め、多くの人が成果を出し、それを見た多くの人が焦って参入しました。この事実は皆さんもよくご存知だと思います。そして、この流れが次はTikTokに訪れると予想するのは当然の流れと言えるでしょう。最近では、収益化が始まったり、大企業の参入もちらほら出ているので、おそらく2024年、多くの企業のTikTok参入が予測できます。その時に備え、早いうちから取り組んでおくことが企業の競争力を維持、向上させる鍵となるでしょう。また、BtoBでは関係のない話と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、採用において有効活用されている事例もたくさんございます。TikTokを使った踊らない採用活動2.よくあるTikTokでの間違った発信TikTokを始める人のほとんどは、どういった動画を投稿していいのかわからず、「商品の魅力を解説しよう」「会社の良さを知ってもらおう」とブランドイメージの向上に重点を置きがちです。もちろんそれも大切なことではありますが、そのアプローチだけでは、他の多くのアカウントと差別化ができず、どこにでもあるごく普通のアカウントになってしまいます。ブランディングで大切なのは想起されることブランティングで大事なのは、「思い出される存在」になることです。たとえ商品がいくら優れていても、ブランディングが不十分だと、顧客の心を掴むのは難しいでしょう。TikTokのブランディングでは、演者のキャラクターを際立たせることが重要です。たとえば、いつも同じ服を着ていたり、絶対に言う決め台詞があったり、毎回同じ画角、構成で撮影していたり、「◯◯の人」と、視聴者に印象付けることで、注目を集めやすくなります。TikTokはブランドや商品への興味を引き起こす入り口に過ぎません。その入り口として、視聴者に鮮明な印象を残すキャラクターづけが大事になってくるのです。そうすることで、Webサイトや店舗への集客に繋がったり、採用への応募が増えたり、ビジネスのさまざまな面での効果が期待できます。弊社の事例「長谷川興業様」https://www.tiktok.com/@hasegawa_kogyo実際に弊社で運用させていただいている事例で言うと、コンクリート圧送業を営んでいる長谷川興業様では採用を目的にTikTokの運用をご依頼いただきました。演者の方と初回打ち合わせの際、優しくて頼れる社長と、明るくて素直な事務員さんという印象を強く感じました。この2人の魅力をどう伝えるか構想した結果、「電話対応コント」に辿り着きました。少し変わった電話対応をする一生懸命な事務員さんと社長の掛け合いによって視聴者を楽しませることができれば、自然と2人の印象、会社の魅力が伝わるだろうという仮説のもとスタート。その結果、運用開始1ヶ月目から30万人ほどに視聴され、2ヶ月目には目的であった採用を達成することができ、3ヶ月目で累計360万回以上再生されるアカウントに成長し、「面白い電話対応をする会社」という認知を得ることが出来ました。コメント欄では、「やばい!おもろすぎ!」「こんな会社で働きたい!」などのポジティブなコメントで溢れ、社長は街中で「TikTok見てます!」と、声をかけられることもあるそうです。長谷川興業様が上手くいった理由としては、「宣伝をしない」というのを徹底したからだと分析しています。SNSが日常生活の当たり前になった昨今では、広告感の強い投稿は嫌がられる傾向が高まってきています。そういった背景の中、「うちの商品は最高です!」「従業員募集しています!」とアプローチしても、興味を示してもらうことが出来ません。そういった広告感のある動画を一切せずに動画投稿を続けたのが長谷川興業様の成功理由と考えています。3.カメラに向かって話すのが苦手な方へTikTokの必要性、ブランディングの重要性が理解できても、「カメラに向かって話すのが苦手」という方ももちろんいらっしゃるかと思います。そういう場合は、撮影のアプローチを変えるだけで簡単に解決可能です。たとえば、カメラ目線で話すのではなく、斜めからのアングルでカンペを見ながら話すようにしたり、1人喋りが苦手であれば、会話形式にしたり、撮影方法はさまざまですし、企画や編集の工夫次第で話すのが苦手な人でも動画の制作は可能です。弊社では、個々の特性に合わせて、演者の方が最も魅力的に映る撮影方法を提案しています。ある人には、大まかな構成のもとで自由に話してもらったり、また別の人には、具体的な台本を一語一句ご用意させてもらったり、一人ひとりに合わせて制作の方法をパーソナライズしています。弊社の事例「Brianza様」https://www.tiktok.com/@brianza_kashida実際に弊社で運用させていただいている事例で言うと、アパレルの店舗運営をしているBrianza様では、集客を目的にTikTokの運用をご依頼いただき、商品の紹介をメインに発信していくことになりました。長年販売を経験してきた社長さんなので、トーク力は当然申し分ありません。しかし、それでいてもカメラに向かって1人で話すのは難しく感じていたそうです。そこで、弊社カメラマンがお客さんに扮して、実際に接客をしているような感覚でお話しいただくように動画を設計しました。そうすることで、演者である社長の魅力を引き出しながら、普段あまり見かけることのないプロの接客を視聴者が体験できる企画の誕生です。その結果、運用2ヶ月でECサイトからの売上が上がり、3ヶ月で110万回再生、4ヶ月目には、月に20名以上のお客様が「TikTok見ました」といって来店されるようになりました。しかし、先ほど長谷川興業様の事例紹介で「宣伝をしない」というのが成功理由とお話しましたが、こちらのアカウントでは、毎回商品を紹介しています。なぜそれでも嫌がられないのかと言うと、「売り込んでいない」という点にあります。あくまでも、接客の様子を映しているので、視聴者としては、押し売りではなく、「覗き見している」という感覚に陥ります。そして、社長のトーク技術が圧倒的なので、コメント欄では、「ものすごくわかりやすい」「こんな接客されたい」と感心する声が多く見受けられます。このように企画の切り口、撮影方法などの工夫次第で、演者様の魅力を最大限に引き出しつつ、目的の達成に繋げることが可能です。まとめ最後まで読んでいただきありがとうございます。今回はTikTok運用を始めようか悩んでいる方に向けて、TikTokの重要性や考え方、運用方法などについてお話しさせていただきました。今後、TikTokを始める企業が増えていくのは、確実です。なぜなら、InstagramやYouTubeもそういう流れを辿っている上に、動画、SNSという市場もずっと右肩上がりの予測が出ています。この記事をきっかけにTikTokの運用をスタートする人が増え、ビジネスの成長に繋げる企業が増えることを願っています。もし、お悩みやご相談があればお気軽にお問い合わせください。